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ヤリたくないけどヤらなくちゃ。日本と違う海外の一般常識

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2021/04/24

新しい季節だからこそ、掃除をしてメンタルを整える

教会の清掃 image by:junpinzon / Shutterstock.com

先ほどはササン朝ペルシャの時代に行われていた伝統が、イランを中心に各地に広まっているという話をしました。ササン朝ペルシャといえば、国境は「ゾロアスター教」。世界史の授業で習いました。

いまでもイランの人たちの一部で、信奉されています。このゾロアスター経の暦が先ほどのノウルーズの基準になっているそうで、宗教は国境線以上に人の生活に大きな影響を与えているようです。

同じ宗教の話でいえば、カトリック教徒にも独特の清掃習慣があるそうです。キリスト教にとって大事な意味を持つ復活祭までの1週間(聖週間)に、教会や家の大掃除をするみたいですね。

image by:Sara Carpenter / Shutterstock.com

そもそも復活祭とは、イエス・キリストが十字架で亡くなって、3日目に復活したという奇跡を祝う日です。

その日は年ごとに変わるのですが、春分の日(毎年3月20日~21日ごろ)を過ぎて、最初に迎える満月から最も近い日曜日を復活祭とすると、日本のカトリック教会のホームページに書かれています。2021年は4月4日でした。

この復活祭を迎えるまでの準備期間に、信者は教会や自宅の掃除を行います。掃除を通じて復活祭を迎え入れる心の準備を整える意味があるそう。

確かに日本人も年末に大掃除をする理由は、家を整えるだけでなく、メンタルを整える意味もあるからだと思います。

熱心なキリスト教徒も、ほこりを払い、窓を磨き、カーペットをたたいて、マットレスや家具を奇麗にし、カーテンを洗い、その他あらゆる家の掃除を行いながら、掃除を通じて魂を一新させる機会を生活のなかに持つみたいですね。

日本にあるカトリックの教会も、復活祭の前には大掃除を行っているようです。


ちなみに復活祭は春分の日から近いです。要するに、春に行われます。この春に向けて大掃除をする習慣が、ヨーロッパの国々における「spring housecleaning(大掃除)」の伝統につながっていると見る向きもあるみたいですね。

今回は、世界の大掃除事情を紹介しました。大掃除には単に家を奇麗にする以上の意味が、世界でも認められている様子。そう思うと、少しは重たい腰も上がりやすくなるかもしれませんね。

ゴールデンウィーク(GW)のような長期休みだからこそ、心機一転として自宅の大掃除をしてみてはいかがでしょうか。

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翻訳家・ライター・編集者。成城大学文芸学部芸術学科卒。富山在住。主な訳書『クールジャパン一般常識』、新著(共著)『いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日』。北陸のWebメディア『HOKUROKU』創刊編集長。WebsiteTwitter 

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