まさか国民の義務!?長期休暇にチェックしたい、海外の「お掃除」事情
春は大掃除にぴったりの季節/北アメリカ・北ヨーロッパ
次は北米や北ヨーロッパの大掃除事情を紹介します。そもそも、大掃除を英語で何というか、ご存じでしょうか?アルクが運営するWebサイト「英辞郎on the WEB」で検索すると、
- (1)cleaning up
- (2)general cleaning
- (3)general house cleaning
- (4)housecleaning(家の)
- (5)spring housecleaning
- (6)thorough cleaning
といった英語が出てきます。
注目は上から5番目の「spring housecleaning(スプリング・ハウスクリーニング)」。英語で大掃除は「spring cleaning(スプリング・クリーニング)」ともいいます。要するに、大掃除は春にやるのですね。
例えば有名な絵本に、なかがわりえこ、やまわきゆりこ著『ぐりとぐらのおおそうじ』(福音館書店)があります。
この英語タイトルはRichard Carpenter訳『Guri and Gura’s Spring Cleaning』です。欧米、特に北米や北欧では、大掃除は春にやるイベントなんですね。
どうして春にやるのでしょうか?その理由は、1800年代の米ワシントンポスト紙の記事に詳しく説明されています。
部屋に残ったすすや汚れを掃除する際には窓を開けなければいけないけれど、冬は寒さが厳しいですよね。だからこそ、窓を開けられる温かくなった春に、掃除をするようになったのだとか。
一方で同じヨーロッパのなかでも、スコットランドのように年末に大掃除「New Year’s cleaning」をして、新年を迎える国ももちろんあります。
その発想は、年末に汚れとともに悪運を払い清める、日本と全く同じ考えからきているそう。スコットランドでは掃除だけでなく、だんろの火を新しくして、新年を迎えるみたいですね。
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