中国人に日本の常備薬が大人気?外国人がリアルに買っていく人気「お土産」
日本土産といえばやっぱり「和柄」/イタリア出身
日本ならではのお土産として、和柄の商品や伝統工芸品を選ぶ人も多い様子。やはり形として残る物ってうれしいですよね。ちなみにイタリア出身の男性がお土産に選んだのは、「漢字」のグッズ。
「家族と友人に、漢字がたくさん書いてあるTシャツとセットで、寿司の絵と魚の名前が入った鉢巻きをあげたら、とっても喜んでもらえました!『ジャパニーズ・クール!』ってね」(イタリア出身)
「漢字」が書かれたグッズは日本土産の定番。日本人からすると、クスッと笑えてしまうようなものもありますが、外国人から「かっこいい!」って思ってもらえるのはうれしいです。
味の好みがない「モノ」がいい/フランス出身
また、フランス出身の男性は、母国の友人たちに「和柄」のお土産を大量購入したのだそう。
「日本を感じる和柄の湯飲みや急須、扇子などが喜ばれますね。お茶もセットで買ったことがあるけど、独特の苦味が『薬みたい』といわれてしまったんです。味は好みがあるから、モノが無難かなって思います」(フランス出身)
本格的な伝統工芸品はなかなかお値段が張りますが、最近は100円ショップでも和柄小物が充実しています。気軽なお土産にはもってこいですね。
「日本酒」を持って帰れば人気者/中国出身
2018年より一気に拡大した中国の「日本酒」ブーム。財務省貿易統計によると、2019年の輸出額は約234億円と前年から5.3%増加。そのうち中国への輸出額が約50億円と、前年比の39.4%も売上が伸びています。
「日本のお土産は、やはり日本ならではの特徴があるものがいいと思います。いまは日本酒や日本産のウィスキーも人気なので、『獺祭』や『三井の寿』などをお土産に買って帰ったら、みんなとても喜んでくれました」(中国出身)
日本酒の中国への輸入関税は40%と割高ですが、高くても飲みたいというかたが多いようです。日本の文化が海外で流行しているなんてうれしいですよね。
日本製の「常備薬」をまとめ買い/中国出身
「中国に帰るときは、サプリメントや頭痛薬などの日本の常備薬をまとめて買っています。
とくに冬の時期は喉の痛みに効く『龍角散ダイレクト』、高齢の親戚には『命の母』や『救心』、幼い子どもには、アンパンマンやトーマスの『虫刺され薬』や『歯磨き粉』を購入してます。やっぱり日本製の薬は安心して飲めるから、みんな喜ぶんですよね」(中国出身)
日本在住歴5年の中国・吉林省出身の女性は、帰国の前に必ずドラッグストアに寄るのが習慣なのだそう。
中国のドラッグストアで取り扱っている商品もありますが、物によっては日本の2〜3倍くらいの値段になってしまうので、同じ商品なら日本で買うのが正解。
人気の日本製医薬品は中国語で「神薬」と呼ばれ、訪日外国人がこぞって買って帰るそうです。お土産にして喜ばれるのは必然ですね。
今回は、外国人がリアルに買っていく「日本のお土産」について紹介しました。皆さん甘いものだったり、配りやすい和柄のアイテムだったり、多種多様なものをお土産として買って帰っているみたいですね。
外国人観光客が大幅に減少したコロナ禍を経て、最近では少しずつインバウンドも回復しつつあるようです。今後どんなアイテムが人気を集めていくのか、注目していきたいですね。
- 参考:観光庁「訪日外国人消費動向調査」
- image by:Milkovasa/Shutterstock.com
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