日本初の偉業も。富山地方鉄道に「新・日本一長い駅名」が爆誕
最近、ネット界隈を騒がしているニュースがあります。京都府京都市北区にある嵐電北野線「等持院・立命館大学衣笠キャンパス前駅」が誇っていた、日本一長い駅名の称号を、ある県の駅が新たに更新したという話です。
ある県の駅とは、富山県富山市にある富山地方鉄道の富山軌道線(路面電車)の駅「トヨタモビリティ富山 Gスクエア五福前(五福末広町)」。
さらに、この富山地方鉄道が運行する路面電車は「日本初」の偉業が数多くある路線だったのです。
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新・日本一長い駅名が爆誕
冒頭でもお伝えした通り、現在日本で最も長い駅名は「トヨタモビリティ富山 Gスクエア五福前(五福末広町)」になります。確かに長いですよね。
その前は、「等持院・立命館大学衣笠キャンパス前駅」で、この駅名は長らくややこしい状況が続いていた日本一長い駅名問題に、終止符を打った画期的な駅だったのです。
最も長い駅名と一言でいっても、文字数で長いのか、音読数で最も長いのか、議論が分かれるところですよね。
もともと文字数でいえば、千葉県浦安市のディズニーリゾートラインの駅「リゾートゲートウェイ・ステーション」「東京ディズニーランド・ステーション」が、ともに17字で最も文字数が長いといわれていました。
音読数でいえば、熊本県阿蘇郡にある南阿蘇鉄道「南阿蘇水の生まれる里白水高原(みなみあそみずのうまれるさとはくすいこうげん)駅」、茨城県鹿嶋市の鹿島臨海鉄道「長者ヶ浜潮騒はまなす公園前(ちょうじゃがはましおさいはまなすこうえんまえ)駅」が、ともに22文字で並んでいました。
いわば、4つの候補が日本一の称号を競っていたのですが、その問題に終止符を打った駅が、「等持院・立命館大学衣笠キャンパス前駅」でした。
文字数的にも、音読数的にも過去の4駅を塗り替える王者のような駅が2020年3月に誕生したわけです。
しかし、そのチャンピオンは意外に短命でした。2021年に富山地方鉄道が1位の座に躍り出たのです。
ちなみに駅でいえば、富山地方鉄道にはほかにもユニークな駅があります。
例えば、南富山という駅の駅舎屋上に踏切があったり、同社のバス路線になりますが「滅鬼」という路線バスのバス停があり、ファンの聖地となっていたり。
しかも日本一長い駅名と滅鬼のバス停名を活用して、キーホルダーまで販売されています。この富山地方鉄道、単に駅名が日本一長い駅を沿線に持っているだけの鉄道会社ではありません。
他にもいろいろと日本初の偉業をいくつも抱えています。そのひとつが、例えば「LRT(次世代型路面電車)」を日本で初めて導入したという歴史があるのです。