地元の魅力を、地元民が再発見。静岡県伊豆市の名所巡りツーリング
金塊に触れて夢心地!のんびり過ごせる「土肥金山」
恋人岬からは国道136号線を戻るようにして、「土肥金山(といきんざん)」に向かいます。土肥金山では派手な金の法被を着たスタッフの方が陽気に駐車場へ招き入れてくれましたが、実はこの方が土肥金山を運営する土肥マリン観光株式会社の代表、山田耕治(やまだ・こうじ)氏でした。
土肥金山は江戸時代に第一期黄金時代を、明治時代から昭和にかけて第二期黄金時代を迎えた、佐渡金山に次ぐ生産量を誇った伊豆最大の金山なのだそう。
坑道観光や砂金取り体験などを楽しめるほか、ギネスにも認定されている250kgの巨大金塊にも触れることができます。なんと、時価17億5千万円以上。ドキドキしますね。
食事処も完備された広大な敷地には休憩所も設けられており、観光だけでなく密を避けてのんびりと静かな時間を過ごしたいという方にもピッタリな場所ですね。
- 西伊豆 土肥金山
- 静岡県伊豆市土肥2726 | TEL.
- 0558-98-0800
- 入場料金(観光坑道 & 黄金館共通チケット)大人1,000円、小人500円/砂金採り体験料金:大人750円、小人650円
- 定休日:なし(変更の可能性あり)
- 9:00~17:00(入場受付:9:00~16:30)
- 公式サイト
- 駐車場:有り(無料/乗用車200台、観光バス9台)
清水までフェリー移動も可能!「駿河湾フェリー土肥港のりば」
土肥金山で昼食を済ませた後は、「駿河湾フェリー土肥港のりば」に少しだけ立ち寄ることに。土肥金山からわずか数百mの位置にありますが、2021(令和3)年4月に運用が開始された新設の駐車場の視察しました。
実はこのフェリー乗り場に来た際、“アレ?ここ、どこかで見た記憶があるなぁ…”と、軽いデジャブのような感覚に襲われました。後でどうにか思い出してみたのですが、ここのフェリー乗り場、10数年前に訪れたことがあったのです。セピア色の思い出と新たな思い出の色が融合する…伊豆半島って、そんな懐かしさを感じる観光地が多いような気がします。
ちなみにこのフェリー乗り場に駐車場が出来たことにより、車やバイクを駐車場に停めて、旅客運賃だけでフェリーの旅(土肥〜清水)を楽しむことができるようになりました。ツーリングの息抜きに、船に揺られてみるのもいいですね。
- 駿河湾フェリー土肥港のりば
- 静岡県伊豆市土肥2920
- 0558-98-1217
- 駿河湾フェリー
- 駐車場:有り(乗用車35台、バイク11台、原付10台、自転車11台)
アクセス良し、グルメもそろった「道の駅伊豆月ヶ瀬」
フェリー乗り場を出た後は国道136号線を走り、「道の駅伊豆月ヶ瀬」に向かいました。伊豆月ヶ瀬の道の駅は伊豆市と国土交通省が共同で設立し、2019(令和元)年12月にオープンした伊豆半島で最も新しい道の駅です。
伊豆縦貫自動車道の天城北道路月ヶ瀬ICと直結しているという利便性の高さも魅力のひとつですね。
道の駅の規模としては決して大きくはないのですが、狩野川の川沿いの岸壁という立地を生かして大きな窓を設けたテラスレストランからの景色が印象的。
また、特産品のワサビやシイタケ、ズガニなどの食材にも恵まれており、忙しい人が伊豆の魅力を求めて立ち寄って、ギュッと体験するのには最適な道の駅といえるのではないでしょうか。
- 道の駅伊豆月ヶ瀬
- 静岡県伊豆市月ケ瀬78-2
- 0558-79-3977
- 9:00〜17:00
- 公式サイト
- 駐車場:59台
- スポット詳細記事
- >>>静岡・伊豆ドライブなら。絶品グルメが勢ぞろい、道の駅「伊豆月ヶ瀬」へ
ツーリング企画を終えて
絶景から恋愛に効くといわれるパワースポット、伊豆の歴史に触れる金山に最新道の駅など、充実のコースを巡った今回のツーリング企画。最後に実際に参加してみて、原動機研究部の部員のみなさんはどのように感じたのか聞いてみました。
いままであまり知らなかった伊豆市の観光スポットについて、市長さんに説明をしてもらいながら回ることで、自分たちの住む街の魅力を再認識できました。この魅力を、ぜひSNSなどを通じて発信して地域活性化を目指していきたいです。
また今回、原付でゆっくり走ることで、自分たちが思っていた以上に、市内には普段通らない細い道が沢山あるなと気付きました。
バイクを通じた企画による地域活性化を目指すだけでなく、土地側を活かして今後期待されるバイク災害部隊設立にも協力していきたいと思います。
地元の若者たちが再発見した地元の魅力は、アフターコロナに訪れる観光客のみなさんにとっても、大きな魅力のひとつになるはず。
筆者も今回ツーリング企画に参加したことにより、伊豆市内の観光地の一部を新鮮な気持ちで回ることができました。伊豆市内は原付で見て回れるほどコンパクトな範囲に多くの名所が存在していて、まさにツーリングにぴったりなエリアだなと納得。
そして確かに、伊豆市は菊地市長が話していたように山間を通る道が多いため、災害時に交通網が遮断される可能性があるなとも感じました。
みなさんも地元をのんびりツーリングをしながら新たな魅力を探しつつ、災害時に備えたルートをチェックしてみてはいかがでしょうか。それがアフターコロナでの観光や地域活性化、防災の観点において、大きな力となるかもしれません。
- image by:梅原慎治
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