韓国で怒られるかも?日本人が海外で思わず言っちゃいそうな「NG」ワード
さー、棚?/フィンランド語
最後に、フィンランド旅行中に注意したい言葉を紹介しましょう。フィンランド旅行では北欧家具を見て回る機会もあると思います。北欧家具や北欧デザインは日本でも人気ですよね。自分の家に生かせるアイデアはないか現地のお店を見学したと仮定しましょう。
家具を見て回っているとなにやら妙な家具が置いてあります。その使い道が分からずに「これ何?」と皆さんが友だちに聞いたとします。友だちが「これ何?」と聞いてきた設定でも構いません。
あなた(友だち)は「さー、棚?」と首をかしげながら自信なく回答したとします。フィンランド人の店員がそのとき近くにいたら発言者の顔を見て言葉の真意を確かめようとするはずです。
偶然の響きの一致なのか、あるいはフィンランド語としていっているのか。表面的には感じのいい笑顔を浮かべながらあなたの真意を探ってくるでしょう。
フィンランド語・英語の辞書を調べてみると「satan」「sod」の意味が書かれています。「satan」は「サタン」で日本人でも知っている言葉ではないでしょうか。「悪魔」といった感じの意味ですね。
「sod」の方はきっと見慣れない言葉のはずです。芝生を切り取った一部といった言葉もありますが、同じスペルで「胸くそ悪いやつ、男色者、七面倒な者」などの意味も書かれています。「ののしる」といった動詞の用法も辞書には掲載されています。
イライラしたり、不愉快になったり、足の小指がたんすの角にぶつかったりしたときなどに「ちくしょう」と吐き捨てるあのセリフがこの単語なのですね。
感じのいい北欧の家具を見ながら、すてきな笑顔を浮かべている店員さんの前で「Saatana(ちくしょう)」と日本人が突然言い始めるわけです。
フィンランド人の店員さんからすれば、文脈の唐突さと真意を測りかねて思わず表情をうかがってくるはずです。フィンランドの家具屋で何か分からない家具を目にした場合でも「さー、棚?」とはいわない方が無難かもしれませんね。
何気ない日本語が海外では際どい危険な意味に聞こえてしまう例を今回も取り上げました。日本語のなかには、まだまだたくさん海外で空耳に聞こえる言葉が隠されています。今後、外国人と交流する際にはあらためて知っておきたいですね。
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