親子の心を繋ぐ美味。新潟県の「鮨&タレカツ&へぎそば」食い倒れドライブ
「四季の宿みのや」の夕餉
今回の旅のメインは、パワースポット「弥彦神社」にお参りすること。そこで、門前の温泉宿をネット予約したのですが、これも大正解。チェックアウトのときに気づいたのですが、「全国旅館100選」の料理部門に選ばれていたのです。
浴衣に着替えての夕食は、展望の食事処。目の前に、弥彦神社の森が広がる絶景です。オープンスペースですが、広々としていて十分すぎるソーシャルディスタンスで安心です。コロナ禍がなければ、きっと内外のお客様であふれかえっていたでしょうに…。
まずは、見てください。この夕食のお品書き(字が小さくてごめんなさい)。ネットで直前割にてお得に予約したにも関わらず、新潟の特選素材を吟味した充実したメニュー。なんだか申し訳なくなってきます。
そして、新潟といえば日本酒。利き酒3種セットを頼んで極楽浄土の入り口へ。ほろよい加減で、越後の美味に舌鼓。その後、弥彦山と星空を見上げる露天風呂で、その夜は見事に速攻で昇天したのです。
和洋折衷朝食バイキング
翌朝は、がんばって朝5時起きして、弥彦神社の上までお参りをしました。お腹を十分に空かせて、朝の露天風呂で汗を流してから、朝食バイキング。
どうです。この朝食。料理自慢の宿だけあって、車麩、茄子の煮びたし、ひじきなど、ちょっとしたお惣菜まで美味。お米に合うのです。ちなみに、息子は、温泉卵と南蛮みその卵かけごはんでおかわりしていました。
でも渋すぎて幼い子どもには無理と思うなかれ。洋食メニューも充実していて、特に驚いたのが、その場で焼いてくれるオムレツ。
こじゃれたホテルで、チーズ、パプリカ、ベーコンなど好みの具を入れて焼いてくれるようなオムレツとは違い、卵だけのプレーンオムレツで直球勝負。ところが、卵を厳選していることもあって、なんとも甘くておいしい。
立地よし、温泉よし、料理よし。1泊2食、10畳の部屋に親子2人で温泉付き。お酒までいただいて3万円でおつりは、きっといまだけでしょう。家族3〜4人ならもっと安かったのです。家族全員で、いつかまた来たくなる素敵な宿でした。
- 新潟県弥彦温泉 四季の宿みのや
- 新潟県西蒲原郡弥彦村弥彦2927-1
- 公式サイト
へぎそばを考案したそば店「小嶋屋総本店」
やはり朝食バイキングを食べ過ぎた私たち。お昼を過ぎてもお腹が空きません。お寺や美術館をめぐり、東京方面に戻りながら、ようやく午後2時過ぎに長岡あたりでランチをとろうということになりました。
息子がネットで探して食べたいと行ったのは、私も大好きな「へぎそば」発祥の名店。海藻「ふのり」を使った、つるっと独特なのど越し。
いまから7年前に、大地の芸術祭「越後妻有アートトリエンナーレ」で初めて食べて以来、「へぎそば」が大好きになったのです。
2人して注文したのは、新潟名物「タレカツ」とのセット。そばとカツの組み合わせは、なかなか乙なもの。初めて食べた息子も、へぎそばワールドにはまったようでした。そして、満腹すぎて夕ご飯は食べられず、三芳のサービスエリアでお稲荷さんとなりました。
- 小嶋屋総本店
- 公式サイト
今回の食い倒れ旅。印象的だったのは、もちろん海の幸、お魚のおいしさ。秋になったら脂がのって旬のお魚が増えるでしょうね。でも、美味しいお寿司を支えていたのは、米どころ越後のご飯のおいしさ。お米の力、大地の力はすごい。
こんな美しい稲田をドライブしながら、大地の恵みに感謝したのです。
- image by:久米信行
- ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。
- ※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウィルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。