コロナ禍のいま、海外渡航に変化は?「出国手続き」「帰国後隔離」体験ルポ
日本帰国後の14日隔離を過ごして完了したリアル体験談
日本帰国後には、14日の隔離がありました。筆者の場合、最初の3日がホテル待機(強制隔離)で、残り11日が自宅での自主隔離でした。
ホテル待機では、自分でホテルを選ぶことはできず、客室から一切出ることはできません。廊下に監視員がいて24時間監視し、1日3食の食事が時間になると客室のドア前に置かれ、食べ終わるとゴミをまとめて再びドア前に置きます。
筆者の場合は客室が23平方メートルとやや広くて窓も大きく、バスタブもあったため快適に過ごせたものの、ビジネスホテルなどだと狭くて苦痛だったという話も耳にしました。
そして待機3日目の再検査で陰性だと、ホテルを出ることができます。なお、このホテル待機での費用負担は入国者にはありません。
帰国した空港や待機したホテルから、電車やバス、タクシー、国内線などの公共交通機関は使えません。選択肢は、迎えの車、ハイヤー、レンタカーです。
筆者の場合、レンタカーで自宅に向かいました。関西空港から大阪府内なので5,000円ほど。地方在住者は、この「公共交通機関の利用禁止」ルールも、海外渡航での大きなハードルです。
自宅隔離中は毎日、帰国時の空港で自分のスマートフォンにダウンロードしたアプリ「MySOS」で、健康チェック、位置情報、ビデオ通話(AI)での確認がありました。通知があると必ず対応しなければいけません。その通知の時間は毎日ランダムで、1日2回来たことも。
ちなみに一度だけ、AIでなく人間による確認の電話がかかってきたこともありました。毎日を自宅で過ごし、人に会うこともなく、買い物は家族からの差し入れやネット通販などを利用。14日は正直長かったです。
コロナ前とは大きく異なる、現在の海外渡航。出入国時に必要なPCR検査とその費用、そしてなにより日本帰国後の「隔離」が、大多数の人にとってはネックでしょう。
海外ではワクチン接種を条件に隔離免除を行う国・地域も増えてきており、日本においても、今後の政府の動き次第で変化があるかもしれません。
- image by:シカマアキ
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