コロナ禍のいま、海外渡航に変化は?「出国手続き」「帰国後隔離」体験ルポ
日本のワクチンパスポートが有効な国・地域を事前チェック
日本でも、海外渡航者向けに発行されているワクチン接種証明書(ワクチンパスポート)は、渡航先に関わらず申請しましょう。
これも申請から発行まで通常1週間から10日程度かかるため、早めに申請するひつようがあります。申請先は、先にワクチンの接種券が発行された市町村です。
ワクチンパスポートがあれば、日本出発前の陰性証明書が渡航先の不要だったり、入国後の隔離が免除されたりする国・地域があります。
外務省のホームページ上で、使用可能な国・地域が随時更新されています。なお、渡航中に必要となったり、帰国時に必要な場合もあるので注意が必要です。
日本帰国時が大変!陰性証明書の厚労省が推奨する書式、現実は…
行き先によっては、その国・地域の入国・入境よりも厳しいのが帰国時、つまり日本入国です。
「日本人でも書類不備で入国拒否されて強制送還される」とのうわさが流れ、海外にある日本大使館などもその注意をしきりに促しています。
その書類とは、日本帰国前に受ける新型コロナ検査の陰性証明書のこと。書式は紙で「厚生労働省の指定フォーマット」、または検査方法などの必要項目がもれなく記載されていることが必須です。
海外で検査を受けるのは、少なくとも英語での会話や言語理解がある程度できなければ厳しいものがあります。現地の日本人がアテンドで付くツアーもありますが、検査費の3~4倍することもザラで、とても高いです。家族など複数人の場合は検査にかかる費用がその分かかってしまいます。
今回筆者は、ロサンゼルスで検査を受けました。検査場所は、在日本ロサンゼルス総領事館の公式サイトに紹介されていたロサンゼルス国際空港内(ターミナル6)です。
日本滞在中にインターネットで日時と検査方法を予約し、クレジットカードで事前決済。検査当日は、申し込み事項が載ったページを印刷した紙を現地で提示すると、すぐに検査場に案内されて鼻腔ぬぐい液でのRT-PCR Test(3-5 hour)を受けました。説明などはすべて英語、所要時間10分ほどでした。
その検査から4時間ほど後に検査結果がメールで送られてきて、ホテルのフロントに頼んで予備を含めて数枚印刷。
書式が厚生労働省の指定フォーマットではなかったため、必要項目をマーカーで引きました。これで、出発空港での搭乗手続き時、また日本入国時も一切問題なく通りました。
厚生労働省の指定フォーマットでの提出が推奨されていますが、その書式でなくても即入国拒否とはならないので、その点は安心してください。
ただ大事なのは「紙」であることと、検査方法と検査日時、医師名やクリニック名、自分の氏名や生年月日などが記載されているかです。