実はANAより贅沢?JAL国内線「ファーストクラス」に安く乗る裏ワザ
日本航空(以下・JAL)の国内線には、最上級クラスとして「ファーストクラス」があります。
ファーストクラスといえば国際線が知られ、ただ運賃が高額のため、なかなか乗る機会はないでしょう。国内線の場合、搭乗当日に空席があれば普通席から追加料金たった1万円、または1万2,000円で乗ることができます(路線によって異なります)。
ファーストクラスと銘打つだけあり、サービス全般が普通席とはまったく違います。
専用カウンターでの搭乗手続き(チェックイン)や空港での最上級ラウンジの利用、機内では深々とした座席に広いパーソナル空間、そして「美味しい」と評判高い機内食も。フライトのひとときで、ちょっとぜいたくな気分が味わうことができておすすめです。
今回、JALの国内線ファーストクラスに何度も乗った経験のある筆者が、その魅力や搭乗できる路線、運賃などについて紹介します。
※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの国内・各都道府県情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
高い運賃に見合う数々の「極上サービス」を提供
JALでは2007年12月から、国内線でファーストクラスを導入しました。国内線には「ファーストクラス」「クラスJ」「普通席」があり、一番上のランクの座席です。同じ便であっても運賃は最も高く設定されていますが、もちろんそれに見合うサービスが提供されます。
例えば、国内線ファーストクラスには以下のサービスがあります。
- 出発空港で専用カウンターでのチェックイン(搭乗手続き)
- 出発空港で専用の保安検査場、出発ゲートで優先搭乗
- 出発空港で最上級ラウンジの利用
- 機体前方の専用座席と広いパーソナル空間
- こだわりの機内食とドリンクの提供
- ノイズキャンセリング機能付きヘッドフォンや専用スリッパ、クッションなど
- 到着空港で最も早く降機できる
- 到着空港での手荷物優先受け取り、受託手荷物の優待
なお、ファーストクラスといえば、国際線が知られます。
JALでも、国際線でファーストクラスを提供する路線がいくつかありますが、国内線と国際線ではサービス内容がまったく違うのでご注意ください。
JALファーストクラスはメリットがたくさん!
まず、空港でファーストクラス専用のカウンターが利用できるメリットは「長い行列に並ばずに済む」こと。大型連休や年末年始といった時期は、チェックインするためのカウンターが長蛇の列になるケースも見られ、待つだけでもストレスが溜まります。
そして、保安検査を受ける際も、羽田空港や伊丹空港など主要空港では、専用の保安検査場が受けられます。こちらも一般向けより空いていることが多いです。
そして、空港で「ラウンジ」が利用できます。主要空港には「ダイヤモンドプレミアラウンジ」「サクララウンジ」の2つがありますが、ファーストクラスの場合は上級のダイヤモンドプレミアラウンジが利用できます。
ちなみに、ANA国内線の上級クラスであるプレミアムクラスでは、ラウンジは上級の「ANA Suite Lounge」が利用できず、「ANAラウンジ」になるので、この点がJALとANAの大きな違いのひとつです。
ダイヤモンドプレミアラウンジとサクララウンジの大きな違いは「軽食の有無」です。サクララウンジにはおつまみしか置いていない一方、ダイヤモンドプレミアラウンジにはおにぎりやパンなどもあります。
上級会員のなかでも「JMBダイヤモンド」「JGCプレミア」などの資格がないと利用できないため、サクララウンジよりも落ち着いた雰囲気で、出発前の時間を過ごせるでしょう。早めに空港へ行き、ラウンジでできるだけ多くの時間を過ごしてください。