なぜ台湾人は「自宅にキッチンはいらない」というのか?その意外な理由
実は「治安」はあまりよくない?
本格的に台湾生活を視野に入れるなら、あまりよくない面にも目を向けておきましょう。まずは、現地の「治安」や「安全状況」について。
「日本と比べると、治安がいいとはいえません。日本では、荷物を置きっぱなしにしても盗まれることは滅多にないと思います。でも母国では、移動時は必ず荷物を持って動けといわれて育っています」(台湾出身/20代男性)
「人が多いところではカバンを前に抱えて、大金は絶対に持ち歩かないこと!日本人観光客はカバンをぶらぶらさせているので、周囲はすぐに気付きます。せっかくの台湾で嫌な思いをさせたくないので、本当に気をつけて!」(台湾出身/30代女性)
台湾に限らず、どこの国でも大切なことですね。日本は海外諸国と比べても比較的平和な国なので、海外移住の際には意識を変えていく必要があります。
ただ、ほとんどの駅のホームにホームドアが設置されているなど、日本よりも安全面を考慮していることもあります。
「日本の駅のホームに転落防止のホームドアがまだないところがあって、びっくりしました。台湾では、ほとんどの駅にホームドアがあります。日本は通勤ラッシュ時に人がホームにあふれ返っているので、線路に人が落ちないかすごくヒヤヒヤします」(台湾出身/20代女性)
日本でも年々ホームドアの設置駅が増えてきていますが、全国への普及はまだまだ先となるでしょう。そのあたりは台湾のほうが安全かもしれませんね。
台所(キッチン)のない物件が多い
「日本とは違って、台湾では台所が備わっていないアパートが多々あります。外で食べる文化が根付いてるため、必要がないんですよね。なのでキッチンが必要な人は、部屋を借りるときに台所の有無を必ず確認しなくてはいけません」(台湾出身/20代男性)
「私がいままで住んだ台湾国内のアパートは、どれもキッチンがありません。自炊と外食、どちらも金額があんまり変わらないんですよ。それに一人暮らしなら特に食材をたくさん買って安くすることもできないので、手間も考えたら割高だなと感じます」(台湾出身/30代女性)
「外で食べる方が楽で安いし料理したくなったら実家に行くので、結婚するまでキッチンはいらないです。というか、結婚しても子どもが増えるまでいらないかも。キッチンが付いているような部屋は家賃も高いし…」(台湾出身/20代女性)
台湾のマンション(アパート)には、キッチンがついていないところも珍しくありません。家族が住むような大きな物件では台所が設置されているところもありますが、ひとり暮らしなどワンルームの狭いマンションでは、備え付けられていないことも…。
日本では安価な物件でも、小さいながらもキッチンが付いていることがほとんど。自炊でやりくりする方が節約できる日本と、外食文化が発展している台湾だからこその、大きな違いですね。
トイレットペーパーが流せないトイレがまだある
また、台湾は現在でもトイレットペーパーを流せないトイレが多く存在します。
「最近はトイレの設備が発達してきて、トイレットペーパーを流せるところも増えてきてますが、いまだに流せないトイレが多いです。使用済みのトイレットペーパーは、便器の近くのゴミ箱に捨てますが、散乱しがちなのではじめは驚くかもしれません」(台湾出身/20代女性)
世界一トイレがきれいといわれる日本で暮らしているからこそ、海外のトイレ環境に耐えられるかは重大な問題点。
排水管交換や水に溶けるトイレットペーパーの活用など、今後の改善に期待したいところですね。
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犬が野放しになっていることも
「犬がリードなしで飼われていること。昔、台湾で曲がり角からダックスフントが飛び出してきたときは本当に驚きました。日本ではまずないですよね」(台湾出身/30代女性)
「台湾では犬をバイクに乗せて走る姿を見かけます。かわいらしい光景ですが、一歩間違えると事故に繋がりますよね。見ている側もヒヤヒヤします。もちろん犬の訓練はされているみたいですが、見ていて危なっかしいです」(台湾出身/20代女性)
街を歩いていると、たまに犬が放し飼いにされている光景を見かける台湾。交通量のあるところでもリードなしで歩いている犬がいるので、いきなり飛び出してきてびっくりすることもあるのだとか。
犬の散歩に関しても日本と比べると寛容すぎるといっても過言ではない様子。日本とは違う光景に驚きますが、万が一の事故を防ぐためにも街を歩くときや乗り物を運転するときは、注意していたほうが無難でしょう。
今回は、日本と台湾の生活の違いについて紹介しました。もちろんお互いの国は文化が違うからこそ、いいところもよくないところもあるはず。それでもゆとりのある生活といえば、台湾があげられるのではないでしょうか。
人によって価値観は異なりますが、もしも現在の生活に疑問を感じたら、海外移住を検討してみるのもいいかもしれません。その際には、双方のメリット・デメリットをしっかり調べ、最善のプランを選択してくださいね。
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