プロが教える「LCC」活用テク。手荷物や座席指定で失敗しない7つの方法
4.有料でも「事前座席指定」すべき?
LCCの事前座席指定は基本「有料」です。足元が広い座席、(降機が早い)前方座席、窓側/通路側などで値段が違います。
座席指定していないと搭乗手続き時にLCC側から割り振られます。座席移動はNGです。
- 飛行時間が2時間以上
- 小さな子ども連れ
- となり同士で座りたい(夫婦、カップル、友だちなど)
- 終電に間に合わない恐れ
以上のような場合、有料でも事前座席指定したほうがいいかもしれません。フライトでのストレスが減るのは、旅行の際にかなり大きい要素です。
5.セール運賃だけ見るのは危険
LCCでは「980円セール」など、本当に980円で飛行機に乗れるのかと思わされるセールがよく開催されていますが、注意が必要です。
このセール運賃でチケットを買う前に、気を付けないといけないことがいくつかあります。
- 空港使用料や支払手数料などは別。LCCはカード決済も手数料がかかる
- 座席指定や受託手荷物などは有料
- 変更不可、キャンセル時にも払い戻しゼロ
- 土日祝や朝夕など便利な時間帯は早々に売り切れ。火~木が狙い目
6.長距離移動をラクに過ごすには?
LCCは、短中距離路線が中心です。しかし、長距離路線を運航するLCCもあります。
長時間のフライトがLCCとなると、心身ともに厳しいこともありますが、「運賃の安さ」「燃油サーチャージ無料」などがあれば、やはり魅力的。
少しでも快適に過ごすためのポイントは、以下の通りです。
- ラクな席を有料で「事前座席指定」
- ネックピローやアイマスク、ブランケットなど持参(機内では有料販売も)
- 軽食やドリンクも持ち込むか、機内食を事前予約
- 映画や雑誌などをダウンロードした「タブレット」など暇つぶしに
7.LCCによってサービスも飛行機も違う
LCCとひとくくりにされていても、航空会社によってサービスや使用機材などが異なり、運賃も快適度も違います。
例えば、成田発着の「ジップエア(ZIPAIR)」は最新鋭のボーイング787で、燃油サーチャージはゼロ。日系ならではのサービス、機内Wi-Fi無料と、評判高いLCCです。
シンガポール航空系列のLCC「スクート(Scoot)」も高評価を得ています。
ほかにも「チェジュ航空」「ジンエアー」などの韓国系LCCは、「機内持込手荷物10kgまで」と、日系LCCよりも緩めなのが魅力のひとつ。
「ジェットスター・ジャパン」は、機内持込手荷物7kgに加え、さらに7kgを追加で持ち込める有料オプションがあります。
そしてアメリカでは「サウスウエスト航空」は高い人気を誇ります。
その理由は、LCCで運賃は安いながらも「受託手荷物2個無料」「定員制の自由席」「機内のソフトドリンクとスナックが無料」など、大手航空会社との差があまりないことが挙げられます。
LCCは基本「時間に余裕がある」人向け
筆者としては、LCCにまだ一度も乗ったことがない人には「とりあえず乗ってみては」とアドバイスします。
加えて「時間に余裕があるとき」と「時間が遅くなるにつれて遅延することが多いので、夕方までに着く便がおすすめ」と伝えます。
LCCは大手航空会社より到着から出発までの時間が短いために慌ただしく、夜に到着する便になるほど、20分、30分…と遅延しがち。終電が近い時間ほど、焦ります。
ほかに、突然欠航したときなどに備えて「代替の移動手段(新幹線、特急など)がある路線」も視野にいれると安心です。
LCCは大手航空会社のような他社便への振替サービスはありません。東京(成田)〜札幌(新千歳)など、1日2往復以上ある路線が安心です。
一度でもLCCに乗ると「こんなものか」とよくわかります。機内食が有料だからこそ、LCCごとに「ご当地メニュー」など、こだわりが見られることも。
まさに、「百聞は一見にしかず」です。時間に、できれば気持ちにも余裕がある時にトライしてみてください。
- image by:シカマアキ
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