酔った勢いで…！？ヨーロッパ「子どもの名前」人気ランキング
日本では保険会社などによる子どもの名前ランキングが毎年発表されていますが、私が住むオランダのほか、近隣のヨーロッパ各国にも同じようなランキングがあります。
最近のヨーロッパ各国では、どういった名前が人気なのでしょうか。今回は、オランダをはじめとする4ヵ国の「名前ランキング」や最近のトレンドをご紹介します。
ちなみにカタカナで読みかたを付けましたが、同じつづりでも英語読み、フランス語読みなど、発音が異なる場合があります。読みかたの一例としてご覧ください。
オランダでは母音で終わる短い名前が人気
「オランダ」では児童手当の手続きを行う社会保険銀行が、申請書から子どもの名前の統計を取って公表しています。こちらが2022年のランキングです。
女の子の名前
- 1位 Emma（エマ）
- 2位 Julia（ユリア）
- 3位 Mila（ミラ）
- 4位 Sophie（ソフィー）
- 5位 Olivia（オリビア）
男の子の名前
- 1位 Noah（ノア）
- 2位 Liam（リアム）
- 3位 Luca（ルカ）
- 4位 Lucas（ルーカス）
- 5位 Mees（ミース）
またどちらにも使われる名前のランキングも公表されていました。固定された男女のイメージに縛られない名前も注目されているようです。
男の子・女の子どちらにも使われる名前
- 1位 Sam（サム）
- 2位 Isa（イサ）
- 3位 Bo（ボー）
- 4位 Jip（イップ）
- 5位 Lou（ルー）
女の子では「a」で終わる名前の人気が高くなっています。男の子の名前は、以前は「テス」や「ジャン」といった子音で終わる短い名前に人気がありました。
しかし近年では男の子の名前でも「a」で終わるものが増え、より柔らかい印象の名前が増えているそうです。また男女ともに短い名前が増えています。
聖人や偉人の名前が根強く残るフランス
「フランス」では国立統計経済研究所が毎年のランキングを発表しています。こちらも2022年のランキング結果です。
女の子の名前
- 1位 Jade（ジェイド）
- 2位 Louise（ルイーズ）
- 3位 Ambre（アンブル）
- 4位 Alba（アルバ）
- 5位 Emma（エマ）
男の子の名前
- 1位 Gabriel（ガブリエル）
- 2位 Leo（レオ）
- 3位 Raphael（ラファエル）
- 4位 Mael（マエル）
- 5位 Louis（ルイ）
フランスでは元々キリスト教の聖人や、歴史上の偉人の名前をつけることが多かったため、特に男の子の名前は現在もその傾向があります。
また女の子の名前の「ジェイド」や「アンブル」は宝石の名称が由来になっていて、同じように自然のものから付ける名前にも人気があるそうです。
またこれとは別に、パリ市が独自にその年の出生届からランキングを公表しています。パリ市の2022年人気ランキングはこちら。
女の子の名前
- 1位 Alma（アルマ）
- 2位 Louise（ルイーズ）
- 3位 Emma（エマ）
- 4位 Jeanne（ジャンヌ）
- 5位 Anna（アンナ）
男の子の名前
- 1位 Gabriel（ガブリエル）
- 2位 Adam（アダム）
- 3位 Raphael（ラファエル）
- 4位 Louis（ルイ）
- 5位 Mohamed（モハメド）
フランス全体と傾向は似ていますが、少し違う点もありますね。女の子の名前では長年「ルイーズ」が1位でしたが、今回初めて「アルマ」が1位になりました。
フランスでも女の子の名前は「A」で始まる名前の人気が高いです。またオランダ同様、フランスでも短い名前が増えています。
