酔った勢いで…!?ヨーロッパ「子どもの名前」人気ランキング
イギリスでは「オリビア」が不動の人気
「イギリス」では、国家統計局が出生届から毎年の名付けランキングを発表しています。最新のリリースは2021年のランキング結果です。
女の子の名前
- 1位 Olivia(オリビア)
- 2位 Amelia(アメリア)
- 3位 Isla(アイラ)
- 4位 Ava(エヴァ)
- 5位 Ivy(アイビー)
男の子の名前
- 1位 Noah(ノア)
- 2位 Oliver(オリバー)
- 3位 Geouge(ジョージ)
- 4位 Arthur(アーサー)
- 5位 Muhammad(ムハンマド)
女の子の名前の「オリビア」は、6年連続のトップです。こちらも母音で始まる名前が多いですね。
「ノア」はこの10年で人気が高まっている男の子の名前で、どの地域でもトップではないけれど、国全体で見ると総合1位となりました。
ちなみにイギリスでは、16歳以上であれば、両親の同意や重要な理由がなくても「改名」することができます。
ニックネームを本名にしたい、変わった名前に変えたい、トランスジェンダーのため自分にしっくりくる名前にしたいなど、理由はさまざま。中には酔った勢いで有名人の名前に改名しちゃったなんて人もいるそうですよ。
大きな変化はなく、堅実な名づけが多いドイツ
「ドイツ」ではドイツ語協会という言語に関する専門組織が、各自治体に登録された子どもの名前からランキングを発表しています。こちらは2023年5月に発表された、2022年のランキングです。
女の子の名前
- 1位 Emilia(エミリア)
- 2位 Sophia(ソフィア)
- 3位 Emma(エマ)
- 4位 Mia(ミア)
- 5位 Hanna(ハンナ)
男の子の名前
- 1位 Noah(ノア)
- 2位 Matheo(マテオ)
- 3位 Leon(レオン)
- 4位 Finn(フィン)
- 5位 Paul(ポール)
ドイツでは近年人気の名前に大きな変化はないそうで、男女とも1位の名前は昨年も同じく1位でした。
また、ドイツでは名付けに関するルールがいくつかあり、せっかく考えた名前でも受理されないケースも。
そのためランキングを発表しているドイツ語協会では、名付けに関する相談やコンサルティングもおこなっているほどです。そういったことから、あまり流行に左右されない傾向があるのかもしれませんね。
海外の名付けトレンド事情
さて今回は、オランダ・フランス・イギリス・ドイツの4つの国を調べてみました。最近は多くの国で、短い名前が好まれる傾向がありました。
またトムやトミーといった、以前はトーマスの愛称として使われていた短い呼び方を、正式な名前とするケースも増えているそうです。
読みかたでは「a」で終わる名前が増え、より柔らかい印象で、呼びやすい発音の名前が増えていました。ちなみに昔からある名前でも、あえて外国風の発音で読ませるということもちょっと流行っているようですよ。
また名付けに関する情報を見ていると、アルファベットを使う国々ならではの注意点で、イニシャルにした時に変な意味にならないか、苗字と並べて書いた時に他の単語にならないかなど共通したポイントがありました。
日本でも名前の読みかただけではなく、漢字の持つ意味や画数など、漢字ならではのこだわりがありますね。それぞれの言葉における名付け文化の違いも興味深く感じました。
親から子どもへの大事なプレゼントである名前。海外で友人ができた時に、名前の意味や由来を聞いてみるのもおもしろいかもしれませんね!
【出典URL】
オランダ:社会保険銀行
フランス:国立統計経済研究所
イギリス:国家統計局
ドイツ:ドイツ語協会
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