日本に来た外国人が金沢の回転寿司で「え?なにそれ?」と思わず驚いたもの
生魚が苦手な外国人の救世主的サイドメニューが豊富
「Sushi」は世界的に知られた言葉ですが、生魚を好まない外国人ももちろんいます。そのような人からすると回転寿司屋は、好奇の対象(ベルトコンベヤーの上ですしが回っている不思議な飲食店)ではありながらも、食事場所としてはあまり楽しめないみたいです。
現に、金沢の回転寿司屋に一緒に入った北欧人のうち、スウェーデン人親子の子ども(若者)が生魚を好まない人で、入店時はそれほど楽しそうではなく、付き合いで来ているという感じでした。
しかし、結果として、最も多くのお皿を目の前に積み上げた人はその若者でした。その理由は、生魚以外のメニューが豊富で、レーンに乗せられてさまざまな食べ物が回ってくるからですね。
生魚が苦手と言っていたのでアナゴの握りをすすめ、「Soy souceじゃなくsweet souceをつけて食べて」と伝えると彼は、とりこになっていました。
何皿も連続で頼んだ上に、締めの1皿でもう一度頼んでいましたから、生魚が苦手な外国人にはおすすめのチョイスかもしれません。
ウナギの握り、玉子の握り、いなりずしなどにも手を出し、アイスクリームのようなデザートも頼んでいました。特に、すし屋のメニューにデザートがある点が驚きだったみたいですね。
北陸のブリがべらぼうにうまい
北欧の人たちを回転寿司に連れて行くとサーモンの話題で盛り上がりました。
そもそも、日本のすしにサーモンという選択肢が出てきた背景には、うそか本当か知りませんが(裏取りしていませんが)一説には、漁業の盛んなノルウェーが国家戦略として1980年代にサーモンを日本に売り込んだからとの話があります。
その話を、ノルウェー人と語りながらサーモンのすしを食べる瞬間は、独特の感慨がありました。
そうなると、北欧の人たちはサーモンを好むのかなと思いましたが、彼ら・彼女らが繰り返し何皿も注文したネタは結局「Yellowtail」でした。
「Yellowtail」とは日本語でブリ。北陸、特に富山は、氷見の寒ぶりがブランドになっているようにブリの水揚げで有名です。ブリしゃぶは富山で生まれたという説もあるくらい。
そのブリを食べさせた瞬間「口の中で溶ける」と言って幸せそうな顔をしていました。皆さんも、回転寿司に外国人を連れて行く際には、ブリをおすすめしてみてはいかがでしょうか。きっと、喜んでもらえると思いますよ。
ちなみに「回転寿司に外国人を連れて行く機会なんてない」と思った方、筆者もそう思っていました。しかし先日、ヨーロッパ取材を終え、スイス経由で日本に向かう飛行機で隣り合った夫婦と話す機会があり、その縁で一緒に回転寿司を食べに行く流れになりました。
読者の皆さんもひょんな流れから、日本観光中の外国人を回転寿司に連れていく機会が生まれるかもしれません。ぜひ、参考にしてみてくださいね。
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