千住に生きる人々の生き様を映し出す。下町で生まれる不思議アート

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2016/01/14

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美術家の友政麻理子さんによる自主映画制作プロジェクト「知らない路地の映画祭」では、千住の街を舞台に出演者・脚本・監督を一般の参加者で構成した映画づくりに挑戦。千住のおやじバンドのライブをビデオ撮影している人や、子供と一緒にお手伝いしたいというお母さん、千住に住む香港からの留学生などが制作したもので、こちらは3月中旬に上映されます。

実は外国人が多い足立区

ところで足立区は外国人居住率が東京23区内でも上位で、特にフィリピン人の居住率が高いのをご存知ですか?

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1月23日に開催されるドキュメンタリー映画『ハーフ』上映会&トークイベントは、そんな足立区の特徴を象徴したもの。区内のフィリピン人の中でも多くを占めるのが40~50代の女性たちで、彼女らの子供の多くはハーフとして生まれ、足立区内の小学校に通っています。ハーフが身近な足立区だからこそ、映画を通してハーフの人たちの複雑な心境や、現代の日本での多文化的な経験を伝えていきます。

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同時期に開催される久保ガエタン氏の「記憶の遠近法」

音には世代や国籍をすぐに超えられる力がありますし、なによりも聴いているだけで楽しいもの!

さらに舞台を千住地域に限定することで地域の発見にもなる「アートアクセスあだち 音まち千住の縁」。芸術を通じた新たなコミュニケーションを生み出すことで、地域との関わりや人の温かさを知り、千住がもっと好きになること間違いありません。

地元の人はもちろん、遠方からでも、そんな新しい縁が生まれる瞬間を感じてみてはいかがでしょう。

アートアクセスあだち 音まち千住の縁

公式サイト:http://aaa-senju.com/

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東京生まれ。構成作家、ライター。
パリ第8大学造形美術学部修士課程終了。パリ滞在を経て、自分が生まれた日本をもっと知りたい!と思うようになりました。特に芸術祭が開催される場所を巡るのが好きです!

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