Airbnb発表「2016年に訪れるべき地域」。1位が大阪中央区の理由は?
新鮮な食材を食べ歩きできる、食のテーマパーク
中央区の中でも、最も外国人旅行者の支持を集めているのが黒門市場。江戸時代後期に鮮魚商から始まり、180年の歴史をもつ商店街は、天下の台所・大阪の食文化を支えてきました。全長580mに約180店が軒を連ね、鮮魚から、青物、果物、肉とあらゆる食材が手に入ります。数年前までは地元住民や周辺のプロの料理人が仕入れに来る、いわゆる地元の商店街でしたが、今では来店者の7割が外国人旅行者。特にアジア圏の観光客が多く訪れます。
変化の転機となったのは2013年。外国人向け料観光ガイドブック「エクスプローラー」の協力のもと、「黒門市場オフィシャルガイドマップ」を日本語、英語・中国語の3カ国語で作成したことがきっかけです。近隣の宿泊施設や観光案内所などに配布されたガイドマップを開くと、トロ、ウニ、フグの刺身や海鮮丼、神戸牛に、フルーツ、最近に特に外国人人気が高いラーメンやカレーなどがずらりと紹介されています。
これらのグルメを、その場ですぐに食べられるのも黒門市場の人気の秘密。各店舗内にもイートインスペースが用意されており、商店街の中には無料の休憩所もあるのでゆっくり食事を楽しむことができます。
フリーWi—Fi環境も整備され、撮影した写真をSNSにアップする観光客も多いそう。大手口コミサイト「TripAdviser」には、旅行者が撮影した美味しそうな写真が次々とアップされていきます。満足度でも4以上の高評価で、口コミを見たお客さんが来訪するという良い循環が産まれています。
外国人旅行者によって、新たな活力を得た黒門市場。これだけ魅力的な場所を外国人だけに独占させておくのはもったいない!世界が注目する大阪、ぜひ2016年訪れてみてはいかがでしょうか。