「若年無業者」を救え!大人が本気で考える、街が若者にできること

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2016/04/02

「若年無業者」を救え!大人が本気で考える、街が若者にできること

地域における人生相談員の増加は、支援施設に足を運ぶきっかけや身近な環境でロールモデルを見つける機会を生み出すことに繋がり、若者と地域の人々が一緒になって、奈良公園のゴミ拾いやゲストハウス改修、商店街のイベントスタッフを行うなど、地域との触れ合いが生まれているそうです。

しかし、約8300人いると言われる奈良の若年無業者のうち、実際に「働きたい!ワカモノ人生相談所 in 奈良」に登録し活動している人は約45人(2016年2月末時点)ほど。

「働きたい!ワカモノ人生相談所 in 奈良」の趣旨を理解し、若者と相談所を繋ぐ人生相談員を増やすことが必要不可欠になっていました。

トークイベント、「ワカモノと『はたらく』の変化」

「若年無業者」を救え!大人が本気で考える、街が若者にできること

奈良では、 「『人生相談員』50人大会議!」と称して、ワカモノ応援に興味のある人を対象に、若年層への就労支援について考えるイベントが行われました。

同イベントでは、「ワカモノと『はたらく』の変化」をテーマに、真言律宗海龍王寺住職の石川重元さん、元プロサッカー選手であり、JFL(プロサッカーリーグ)に所属する「奈良クラブ」でGMを務める矢部次郎さんによるトークイベントも開催。

今回の開催の経緯を、トークイベントの司会を務めたNPO法人スマイルスタイルの代表・塩山諒さんはこう話します。

「若年無業者」を救え!大人が本気で考える、街が若者にできること

塩山さん:僕たちは、NPO法人スマイルスタイルの活動として、大阪で『ハローライフ』という民間の就労支援施設を作っていて、その構想・設計を行った際に参考にしたのが、お寺や『Jリーグ100年構想』でした。『奈良クラブ』は、地域密着型・利縁先行型で理念がしっかりしていて、求心力があり、ソシオやサポーターという形で、地域の人たちが、自分に出来ることをリソースとして提供していた。お寺も、寺子屋や若者の人生相談、就労支援など、公的なサービスを補完する役割を持っていた。奈良県が、県をあげて若者の就労支援を行おうとするなかで、若者支援の次世代の形をお話出来ないかと企画しました。

奈良クラブから社会に活躍する人々を、矢部次郎さん

「若年無業者」を救え!大人が本気で考える、街が若者にできること

2006年「奈良にJリーグを作る」ことを目標に、故郷奈良に戻り、2008年に奈良クラブを設立した矢部次郎さん。2011年に現役を引退して以降、Jリーグ昇格を目標にすると同時に、園児から社会人、障がい者までは楽しめる総合型地域スポーツクラブを形成し、「ソシオ」と呼ばれる奈良クラブの会員は約600名にのぼります。

華やかに見えるサッカー選手ですが、サッカーだけで食べていけるのは一握りの選手。奈良クラブの選手もほとんどが午後から奈良の企業で仕事を行い、プロ選手やJリーグを目指しています。矢部さんは、選手と地元企業の就労のマッチングを行い、地元企業30~40社へ選手を送り込んでいるそうです。


矢部さん:僕は現役時代、J1、J2、JFLのクラブでプレーしていたんですが、プロでやっていたときは、お金を貰えなくなったら、辞めなければいけないと思っていました。だけど、自分で生活が出来れば、いつまでも選手としてプレーが出来るという発想に変わっていったんですね。そのなかで選手の就労支援を始めました。今延べで言うと、30~40社ぐらいの地元企業さんに選手を送り込んでいますが、サッカー選手を引退した後、そのまま仕事を続けている者もいますし、奈良クラブも、引退した選手を雇用しています。奈良に集まってきた、チャレンジ精神のある若者たちが、そのまま仕事をし続ける例がどんどん出てきているので、それを続けていきたいですね。

奈良クラブは、クラブに携わった人間が地元企業で活躍したり、社会で活躍したりすることを活動の目的としており、子どもたちの育成にも力を入れているそうです。

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