目まぐるしいほど鮮やか。おじいちゃんが一人で描いた、台湾「彩虹眷村」
日本からも比較的気軽に訪れることができる距離にあり、グルメにショッピング、見どころが凝縮された観光スポットなど、魅力があふれる「台湾」。
そんな老若男女を魅了し続ける台湾ですが、近年人気を集めている台中市の「彩虹眷村(さいこうけんそん)」はご存じでしょうか。日本人のみならず、世界中の人々がカメラを持って集まる、最新観光エリア「彩虹眷村」の魅力に迫ってみましょう。
別名レインボー・ビレッジと呼ばれる「彩虹眷村」
いま話題の「彩虹眷村(さいこうけんそん)」は、台湾の台中市に位置しており、通称「虹の村」「レインボー・ビレッジ」とも呼ばれていいます。
その大きな特徴といえば、一度目にしたら忘れられないほどのインパクトがあるカラフルな家々や道路でしょう。
彩虹眷村の「彩虹」は、中国語で虹という意味です。また「眷村」は、1949〜1960年代ごろ、台湾へ移住した中華民国国軍とその家族が集まってひとつの集落となった場所のことを指しています。
元々、助け合いながら暮らす文化がこの地に根付いていましたが、いつしか若い人々は村を去って都心部に出ていくようになってしまいました。村に住む人口も減り、さらに建物の老朽化も重なって台中市の再開発地区となり、取り壊される運命にありました。
そして再開発の話が出ていた2008年、眷村の灰色のコンクリートの壁に、ペンキで絵を描き始めた人がいました。
絵を習ったわけでもなく、思いついたままを描き続けたという人物が、現地では「黄じいさん」と呼ばれている「黄永阜(こう えいふ/ホアン・ヨンフー)」さんです。黄じいさんは香港の九龍出身で、国民党軍に志願して台湾に渡ったという過去を持つ人物です。
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