温泉にレトロな街並み、最新カフェも。欲張りさんこそ楽しい、信州・上諏訪歩き
雄大な自然に囲まれ、お出かけスポットが点在する信州・長野は都内からのアクセスもよく、人気のエリアです。
そんな信州から今回は、圧巻の花火大会でも有名な諏訪湖の東湖畔に位置する「上諏訪」にフォーカスしてご紹介しましょう。
諏訪湖は面積にして13.3平方km、湖岸線を測ると16kmもある大きな湖で、そのため一言に諏訪観光といっても、実は目的によってエリアがいくつかに分かれます。
東京方面から諏訪観光の入り口となるのが上諏訪で、甲州街道と中山道が交差する宿場町でもあり、古くから諏訪大社の門前町として栄えた場所。上諏訪の町を歩くと、古い洋風建築物や、趣のある酒蔵が点在しています。
昭和を感じさせるレトロな街並みが残る一角もあり、湖を背景に温泉街と路地裏ののどかな風景までも楽しめる、バラエティに富ぶ表情が魅力の町なんです。
※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの国内・各都道府県情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
上諏訪に行ったらまずはココ!「片倉館」
江戸時代から温泉街としてにぎわっていた上諏訪は、諏訪湖を眺めるようにホテルや旅館が建ち並び温泉街を形成しています。そんななかにあって一際目をひく歴史を感じさせる洋風建築が「片倉館」。
一見、こんなところにホールか市役所?と思う重厚な佇まいですが、なんと温泉施設なんです。
1928(昭和3)年に当時絹織物で成功し“シルクエンペラー”と呼ばれた片倉財閥によって建てられたもので、建設目的も西洋を訪れた際に農村の福利厚生がしっかりしていることに感銘を受け、日本にも民衆が楽しめる娯楽や社交の場をと地元民のために作ったのだとか。時代の先を行っていますね。
「千人風呂」と呼ばれる西洋式の大浴場は一見の価値あり。温泉好きはもちろんですが、建築やインテリアが好きな人にとっても見逃せないスポットです。
- 片倉館
- 長野県諏訪市湖岸通り4-1-9
- 0266-52-0604
- 公式サイト
美味しいお酒を求めて酒蔵めぐり
長野といえば日本酒が豊富なことでも知られています。上諏訪は酒蔵が集まるエリアで、上諏訪駅を湖とは反対側の霧ヶ峰口に出ると、目の前を走るのが国道20号、すなわち甲州街道。
この甲州街道沿いを歩くとわずか500mの間に諏訪五蔵と呼ばれる「舞姫」「麗人」「本金」「横笛」「真澄」の酒蔵が並ぶ酒蔵ストリートに出会います!
それぞれの酒蔵を訪ねて各蔵の自慢のお酒をいただくのが上諏訪散歩の醍醐味。営業時間内であればいつでもOKというのも酒好きにやさしい設定で、ふらりと立ち寄って酒蔵見学ができるのは嬉しい限り。
バック、グラス、スタンプカードがセットになった「ごくらくセット」(2,000円)も用意されているので、5つ全部を制覇してプレゼントをおみやげにもらって帰るのもいいかもしれません。
散策のスタート酒蔵に持ってくるとそこで終了してしまう可能性が高いので、できたらまずは酒蔵は素通り。まち全体を見て回ることから始めるのがオススメですよ!
- 諏訪五蔵
- 公式サイト