世界遺産がこんなに近くに。絶景と歴史をめぐる「五島列島」の旅

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2022/09/14

美しい海のリゾート気分も味わえ、同時に世界遺産めぐりも楽しめる長崎県の「五島列島」。絶景の宝庫、かつ雰囲気抜群の世界遺産が見られる長崎の離島は、一度訪れると忘れられない景色が広がります。

今回は、一度は訪れたい五島列島の旅をご紹介していきましょう。

※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの国内・各都道府県情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。

長崎の「五島列島」とは?

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長崎県の西部に浮かぶ五島列島。五島市の公式サイトによると、152の島々からなり、11の有人島と52の無人島があります。長崎港から100kmほど西に進んだ場所に浮かぶ島々で、ほぼ全域が国立公園に指定されている美しい島です。

女優・川口春奈さんの出身地としても知られている自然豊かな五島列島は、近年観光地としても大人気。

観光の中心となるのは最も大きな「福江島(ふくえじま)」、2番目に大きな「中通島(なかどおりじま)」をめぐるのが一般的。注目を集める大きな理由は2018年、ユネスコの世界文化遺産に登録されたことです。

長崎の教会群とキリスト教関連遺産

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五島列島が世界文化遺産に登録された理由は、その悲しい歴史と残された文化遺産にあります。江戸時代、キリスト教徒たちは迫害され、改宗を迫られた歴史があります。

五島列島は信仰を捨てられなかったキリスト教徒たち、いわゆる「隠れキリシタン」たちが迫害を逃れ逃げ込んだ場所。そのため、島にはたくさんのキリスト教会が残されています。

自然の中に教会を建て、信仰を守り続けた隠れキリシタンたち。その思いが五島列島には強く残り続けています。

美しく荘厳な教会は五島列島のたくさんの島々に建てられています。その教会をめぐる旅と、自然を満喫する旅が同時に楽しめるのが五島列島なのです。


「福江島」のおすすめスポット

五島列島で最も大きな島、福江島は観光の中心地です。福江島でめぐるべきスポットを見ていきましょう。

島外にも祈りを届ける「堂崎天主堂」

image by:YMZK-Photo/Shutterstock.com

五島列島にある教会群のなかで一番最初に建てられたのがこの「堂崎天主堂(どうざきてんしゅどう)」です。美しいレンガ造りの教会は海の側に建てられており、当時はミサの知らせを受けて他の島から人々が集まったと伝えられています。

五島列島の教会には、椿の花がモチーフとなったステンドグラスがあるのでぜひ注目してください。現在、堂崎天主堂はキリシタン資料館として、貴重な資料を保存展示する場所にもなっています。

眩しいほど優美な「水ノ浦教会」

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優美な白亜の教会がこの「水ノ浦教会」です。映画のロケ地としても知られている美しい教会で、周辺の空気が凛と澄んでいるような佇まいが魅力的。

高台にあり海の景色も美しい水ノ浦教会ですが、教会の裏にはキリスト教徒たちが閉じ込められた牢屋の跡が残されています。悲しく残酷な歴史と美しい教会のギャップに、数百年たったいまでもさまざまなことを考えさせられる場所です。

オレンジに染まる絶景「大瀬崎灯台」

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福江島の最西端に位置する「大瀬崎灯台」も、五島列島を訪れたのなら絶対に足を運びたい絶景スポットです。

「日本の灯台50選」にも選出されている真っ白な灯台は、九州で一番最後に夕日が沈む場所。青い海も白い灯台もオレンジに染まる時間帯がもっともおすすめです。

大瀬崎灯台には灯台を眺めるための展望台があるのも特徴です。展望台は駐車場の側にあるのですぐに絶景に出会えます。灯台の側まで行く方は駐車場から片道約30〜40分かけて遊歩道を進みましょう。

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