世界遺産がこんなに近くに。絶景と歴史をめぐる「五島列島」の旅
「中通島」のおすすめスポット
2番目に大きな中通島も五島列島観光では欠かせない場所です。福江島からは約1時間の船の旅で到着できますが、本数が多くないため、必ず予約をしておきましょう。福江島で1泊、中通島で1泊するのがおすすめです。
重厚な石造りの教会「頭ヶ島天主堂」
中通島から車でアクセスできる、周囲約2kmの小さな頭ヶ島にある「頭ヶ島天主堂(かしらがしまてんしゅどう)」は全国でも珍しい石造りの教会です。ヨーロッパの教会を思わせる重厚な造りで1910(明治43)年に着工されました。
この時代のことですから、もちろん重機などはありません。石造りといってもすべてキリスト教徒たちの手で造られたのです。
荘厳な外観ですが、内部は明るく柔らかな雰囲気で「花の御堂」と呼ばれています。椿の花がモチーフの装飾が施されたかわいらしい教会内部の見学には予約が必要なのでお忘れなく。
- 頭ヶ島天主堂
- 長崎県南松浦郡新上五島町友住郷頭ヶ島638番地
- 公式サイト
五島とくじらの歴史を学ぶ「鯨賓館ミュージアム」
五島列島では昔から捕鯨が行われてきました。海からの恵みとしてクジラを食べることはとても重要なタンパク源となっていたとされています。クジラの生態から五島列島の捕鯨の歴史までを学べる資料館が「鯨賓館ミュージアム」です。
実物大のクジラの模型や骨格標本などに加え、捕鯨に使われていた貴重な道具なども展示されています。同館の側に鎮座する海童神社は、クジラの顎の骨で作られた鳥居があるので、あわせて訪れましょう。
- 鯨賓館ミュージアム
- 長崎県南松浦郡新上五島町有川郷578-36
- 公式サイト
「坂本龍馬ゆかりの広場」で歴史に思いを馳せる!
五島列島はあの坂本龍馬とも縁の深い場所です。中通島の東には「坂本龍馬ゆかりの広場」となづけられた小さな公園があり、そこには海に向かって手を合わせる銅像が建てられています。
実はこの場所、龍馬が中心となって立ち上げた亀山社中の所有する船が難破し、沈んだ場所。弟のようにかわいがっていた同士12人たちが亡くなったことを聞いた龍馬は、この場所まで駆けつけ、海に向かって手を合わせたといわれています。
いまも龍馬の銅像とともに名前の刻まれた墓碑が建っている同所。日本の夜明けを目指した坂本龍馬が見た景色が見られる、歴史好きにはたまらないスポットですね。
- 坂本龍馬ゆかりの広場
- 長崎県南松浦郡新上五島町江ノ浜郷
歴史と絶景、そして世界遺産の島「五島列島」
深い歴史が刻まれた五島列島は、大人の旅にぴったりの場所です。信仰のため、故郷を去り五島列島へと身を隠したキリスト教徒たちの願いと希望が詰まった美しい五島列島。
悲しく苦しい歴史のなかであっても、五島列島の自然が信者たちの心を癒やしたこともあったはず。味わい深い世界遺産の島へぜひお出かけしてみませんか。
- 参考:五島市公式サイト
- image by:photoAC
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- ※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの国内・各都道府県情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。