「空港ラウンジ」日本と海外でこんなに違う?気をつけたい利用マナーと注意点
空港には、クレジットカードのゴールド会員で利用できるラウンジ、また、航空会社の上級会員でしか利用できないラウンジなど、大きな空港になるほど、多くの「ラウンジ」があります。
ラウンジは日本の空港だけでなく、もちろん世界中の空港にもあり、多くの旅行者が日々利用しています。
筆者は、日本そして海外の空港で長年「ラウンジ」を数多く利用。その中で、国・地域ごとに、利用者の滞在スタイルやマナーが違うことなどに気づきました。
特に、日本にあるラウンジの感覚で海外でもそのまま利用すると、場合によっては「場違い」にもなってしまいかねません。今回は日本と海外のラウンジの違い、利用する際の注意点などをご紹介します。
目次
※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
日本はビール飲み放題、でも海外は酔っ払いご法度!
日本のラウンジと言えば、特に航空会社ラウンジの国内線では「ビール」というイメージがあります。
JALやANAのラウンジにはビールサーバーが置いてあり、ラウンジ利用者ならば無料で、いわば「飲み放題」です。一方、カードラウンジの場合、ビールを含むアルコール類はすべて有料、または1杯のみ無料が基本。
1人で静かに1杯、2杯とたしなむ程度なら問題ありません。複数名がビールをたくさん飲んで「居酒屋」状態になっているのを見かけることが時々あります。これは海外ではほぼ見かけません。
海外、特に欧米ではラウンジに限らず、酒に酔って人前で羽目を外すのはタブー行為。空港のラウンジはあくまで「ビジネスの場」に近いものがあります。
出張のビジネスパーソンの利用も多く、仕事をしている人も多数。たまに夕方以降、ワインやシャンパンを片手に優雅に過ごす利用者はいても、ラウンジ内で酒に酔って羽目を外す人は皆無です。
ラウンジの軽食は持ち出しNG!恥ずかしい目撃談も…
海外のラウンジには、国際線だけでなく国内線であっても「軽食」が置いてあることがあります。アルコール類よりフードが多いのは、まったくお酒を飲まない筆者にとってもうれしい限りです。物価が高い国の場合、ラウンジで胃袋を満たした経験は一度や二度ではありません。
最近は、作り置きのブッフェより、注文してから食事を作るシステムも増えています。フードロスにもつながるのでしょう。
当然のことではありますが、ラウンジ内に置いてあるお菓子などは、ラウンジ外に持ち出すのはご法度です。食器なども絶対に持ち出してはいけません。
以前、海外のラウンジで、バターを大量にポケットに入れている妙齢の日本人男性旅行客を見かけたことがあります。10時間以上あるフライトの前にバターをそんなに持ち帰ってどうするつもりなのでしょうか。
日本のラウンジでも、1人ではとうてい食べ切れない量のおつまみやキャンディを持っていく人をたまに見かけます。最近は少量しか置いていない、近くにスタッフが立って目を光らせていることも。くれぐれもお気を付けください。