神秘的な8つの池を巡る…世界遺産「忍野八海」で出会える絶景
平成25年、世界遺産に登録された「忍野八海(おしのはっかい)」。神秘的な雰囲気とすがすがしい気候に恵まれたここは、国内屈指の観光スポットとして高い人気を誇ります。今回は一生に一度は訪れたい、山梨県南都留郡忍野村にある忍野八海をご紹介します!
世界遺産「忍野八海」とはどんな場所?
ユネスコ世界文化遺産、日本百名水、国指定の天然記念物にも登録されている忍野村の「忍野八海」。山梨県を訪れたことのない方でも、その名前は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
今や国内のみならず全世界から観光客が訪れる忍野八海は、完全に自然によって生み出された自然スポットです。
かつて、忍野村を含む周辺は「宇津湖」と呼ばれる巨大な湖でした。その巨大な湖は西暦800年、富士山の噴火により忍野湖と山中湖に分けられます。水源が乏しかった忍野湖はその後干上がってしまいますが、その宇津湖の名残が忍野八海です。
忍野八海へのアクセス
観光地としてとても人気の高い忍野八海は、東京からのアクセスも抜群。バスタ新宿から高速バスを使えば、約2時間半ほどで忍野村に到着できます。料金は片道2,350円ほどなのでとてもお手ごろですよね。
電車で訪れる場合は新宿駅からJR中央線に乗車、富士急行線・大月駅経由で富士山駅で下車しバスに乗り換えましょう。
忍野八海の水源はどこから来てるの?
現在から約5000年〜10000年前に水を失ってしまった宇津湖。しかし、その名残であるはずの忍野八海は現在も美しい水で満たされています。水質もよく、日本百名水にも選出されている忍野八海の水源はどこから来るのでしょうか。
その答えは、なんと富士山!富士山の雪解け水が地下の溶岩によってろ過され、その地下水が湧き出したものだとされています。
完全に自然によって作られた受け皿である忍野八海と、富士山を水源とする湧き水によって作られた神秘の湖が忍野八海なのです。
江戸時代では不思議な力が宿る霊場だった!?
他に類を見ない形成の歴史や貴重な水源、豊かな水量などから忍野八海は江戸時代にはすでに不思議な力が宿る霊場として知られていました。
現代ではパワースポット巡りが一般的となっていますが、それよりはるか以前より霊場として知られ、巡礼路が整備されていた場所なんですよ。
巡礼路が整備された時代に忍野八海の8つの池には1から8番まで番号が振られ、順番に巡ることでパワーがもらえるパワースポットとして現代まで語り継がれています。
それでは巡礼路順に8つの池を見ていきましょう。8つの池は徒歩で巡ることができ、所要時間は1時間半ほどとなっています。