時代の変化に取り残されないために…今すぐ知っておきたい「将来性のある仕事」ランキング
働き方や技術が大きく変化している今、「将来性がある仕事とは何か」と多くの人が気になっていることでしょう。自身の就職・転職、あるいは子どもの将来を考えたときに、10年後も必要とされる仕事を選びたいと思うのは当然のこと。
そこで今回は、株式会社R&Gが働く男女500人を対象に実施した「将来性があると思う仕事」に関する調査から、興味深いデータが明らかになりました。
調査結果から見えてきた、これからの時代に求められる仕事とスキルについて詳しく見ていきましょう。
「自分の仕事に将来性を感じていない」人が6割いる現実

調査によると、現在の仕事に将来性を感じている人はわずか40.2%にとどまりました。「とても感じる」と答えたのは11.4%、「まあ感じる」が28.8%で、合わせても半数に達していません。
つまり、働く人の約6割が自分の仕事の未来に不安を抱えているということです。技術革新のスピードが加速し、「AIに仕事を奪われるのでは」という懸念が広がる中、多くの人が職業選択や転職について真剣に考えている状況が浮かび上がります。
産業構造の変化や「人の仕事をAIやロボットが代替する」という現象が現実に起こっている今、自分がやっている仕事に将来性を感じず、「いつかなくなるかも」「減少していくかも」という不安を感じている人が多いのも納得できる結果といえます。
「将来性のある仕事」ランキングTOP7
第7位 薬剤師

第7位には「薬剤師」がランクインしました。薬剤師は医師の処方箋に基づいて調剤や服薬指導を行う、医薬品の専門家。調剤業務の一部は「錠剤自動分包機」などを活用した自動化が進んでいるものの、患者への服薬指導や副作用の確認など、対人業務も欠かせません。
高齢化が進んで複数の薬を日常的に服薬する人も増える中、「薬の飲み合わせ」「患者さんの体質の理解」など、医薬品を正確かつ安全に使うための専門知識はとても重要です。医療分野で専門性の高い仕事ゆえに、将来性を評価される職種となっています。
高齢化社会が進展する中、医学の進歩でより価値の高い薬が開発され、医療を支えていくと考えられることも、将来性が高いと評価される理由のひとつです。
「社会に必要不可欠な職業だから、景気や時代の変化に左右されないと思います。最近は飲食店などでロボットやAIが増えてきているものの、医療は人間にしかできない仕事なので、高い需要があると思います」(20代 女性)
「高齢化に伴い看護を必要とする人が増えている。また患者一人ひとりに寄り添いきめ細やかな対応をするのは、人間でないと難しく、AIに奪われにくいと思うから」(40代 女性)
第6位 AIエンジニア

そして第6位には、「AIエンジニア」がランクイン。生成AIやディープラーニングの進化により、AI技術は社会インフラの一部になりつつあります。そのため、AIの開発やセキュリティ対策を担う人材は今後も必要とされるでしょう。
AIエンジニアの優位性は、「AIに仕事を奪われないどころか、AIを支える側になれること」にあります。技術の進化スピードが速いため専門性の更新は求められますが、需要が継続的に生まれて将来性も高い分野です。
AI技術、とくにディープラーニングや生成AIは、今もものすごいスピードで進化しているため、その「開発」「運用」「セキュリティ対策」を担う人材の需要は非常に高いと評価されています。
「AIの需要増に伴い、AIを扱う人材の需要も増加すると思うから」(30代 女性)
「AIなどの技術が社会インフラとなりつつあり、その『開発』『運用』『セキュリティ対策』を担う人材の需要は非常に高いから」(40代 女性)
「AI技術、とくにディープラーニングや生成AIは、今もものすごいスピードで進化しているから」(50代以上 男性)
第5位 保育士

第5位は、子どもの成長を見守り、感情や個性に応じて対応する仕事「保育士」です。AIに代替されにくい職種である点が将来性につながっています。
少子化は進んでいるものの、共働き世帯の増加により保育ニーズは依然として高い状況となっており、保育士の人手不足も深刻。さらに最近では一般的な保育園だけではなく「ベビーシッター」「児童発達支援施設のスタッフ」などとしても保育士が活躍しています。
子どもがいる限りなくならない職業であり、責任の所在などの関係で、AIに取って代わられる心配がないという声も多く聞かれました。また、少子化が進んで保育・保育士の質が上がり、質向上とともに賃金も上がってくると期待する人もいるようです。
「AIが発達してきても、保育の仕事は人にしかできないから」(20代 女性)
「子どもがいる限り、なくならない職業。責任の所在などの関係で、AIに取って代わられる心配がない。少子化の問題はあるが、共働きがスタンダードになりつつあるため、 保育士の仕事はなくならないと考える」(30代 男性)
「今現在はひどい保育士不足。低賃金だが、少子化が進んで保育・保育士の質が上がり、質向上とともに賃金も上がってくると考えるから」(50代以上 女性)
第4位 ITエンジニア

第4位には「ITエンジニア」がランクインし、将来性の高い職種として認識されています。
近年は大企業だけでなく、中小企業でもDXやシステム導入が進み、IT人材の需要は広がっています。「ITエンジニアが足りない」という危機感をもつ企業も多く、優秀な人材は奪い合いになり、フリーランスで高収入を得ているエンジニアもいるほど。
新しい技術が次々に生まれる分野であるため、学び続ける姿勢は必要となる一方で、仕事がなくなりにくいのも特徴です。社会全体がデジタル化する中で、ITエンジニアは「支える側」として欠かせない存在になっています。
「今後どんどんアプリ開発など進むと思うので」(20代 男性)
「大企業だけでのDXでなくなってきて、中小企業でもシステム化が進んできたので、需要がある」(30代 女性)
「最近は日々新しい技術が出てきて、ITに関連した仕事をしていないとついていけないと感じる。サービスを受ける側では、時代についていけない」(40代 男性)
第3位 医師

第3位にランクインしたのは、病気がなくならない限り必要とされ続ける職業といっても過言ではない「医師」でした。高齢化が進む日本では、通院や治療を必要とする人が増え、医師の役割はますます重要になります。
診断や治療にAIが活用され始めているものの、「最終的な判断」「患者との対話」「触診」などは医師の手に委ねられており、診断の最終的な責任も医師の大事な役割といえるでしょう。
高度な専門性が必要で、AIを活用するにしても医師が最終的な判断を下すことから、将来にわたりニーズの高い職業として評価されています。
「病気がなくなることはなく、結局人の手でしか診断できないと思うから」(20代 女性)
「触診など直接触れる必要があり、現実世界に出てこられない、AIには絶対にできないと思うから」(30代 女性)
「高齢化になるので、病院に通う人が増えます」(40代 男性)
第2位 介護職

「AIでは代替できない仕事であること」「高齢者人口の増加」を理由として、将来性が高いと考えられている職業「介護職」が第2位にランクイン。
身体介助や見守りについてはロボットやカメラで代替する研究も進んでおり、メンタルケアを目的にペット型ロボットを導入している施設などもあります。
ただ「相手の気持ちをくみ取った双方向のコミュニケーション」「相手の様子から心情や体調を推し量る」といった関わりは、AIやロボットによる完全な代替は難しいもの。
高齢者やハンディを抱える人の生活を支える仕事として、今後も需要が続くと考えられます。さまざまな働き方に対応できる職場環境が整えば、働く側にとっても柔軟なキャリア形成が可能になるでしょう。
「年々高齢者が増えていくので、需要はかなりあると思う。「短時間の出勤」「週に2日」などさまざまな働き方に対応ができれば、働く側も企業もプラスになると思う」(40代 女性)
「現時点だと収入面での問題はあるが、高齢化社会であることを踏まえると、需要のある業種だから」(50代以上 男性)
第1位 看護師

そして第1位に選ばれたのは、介護士同様に、AIでは代替困難な対人スキルが求められる職業「看護師」でした。
患者の表情やしぐさから体調の変化を察知する観察力、声かけによって不安を取り除き治療への意欲を高めるコミュニケーション力など、これらは技術がどれだけ進歩しても、人間にしか担えない部分です。
看護においては、患者の状態を細かく観察し、表情・しぐさから体調や変化を察知する力が求められます。また看護師側からの声掛けで、患者の不安が取り除かれたり、治療への満足度や積極性が高まったりすることも。こういった寄り添うケアは、技術が進んでも人にしか担えない部分が大きいのです。
さらに、日本の高齢化という社会背景も看護師の将来性を強く後押ししています。高齢化の進行により医療ニーズは今後も増える見込みであり、将来性が高いと評価されました。
「社会に必要不可欠な職業だから、景気や時代の変化に左右されないと思います。最近は飲食店などでロボットやAIが増えてきているものの、医療は人間にしかできない仕事なので、高い需要があると思います」(20代 女性)
「高齢化に伴い看護を必要とする人が増えている。また患者一人ひとりに寄り添いきめ細やかな対応をするのは、人間でないと難しく、AIに奪われにくいと思うから」(40代 女性)


