震災から5年、福島はどう変わったのか。アニメで見る東北の「光と影」
東日本大 震災 から今年で5年が経とうとしています。 そんな中福島県では、 震災 後の県内に存在する様々な思いを伝えるため、実話に基づいたドキュメンタリー アニメ ーションを制作する『みらいへの手紙〜この道の途中から〜』プロジェクトが進行しています。
福島県出身のクリエイターがタッグを組んだ
『みらいへの手紙〜この道の途中から〜』プロジェクトでは、福島県郡山市出身のクリエイティブディレクター・箭内道彦(やないみちひこ)氏と福島ガイナックス代表取締役・浅尾芳宣氏によるタッグが組まれました。
箭内氏はタワーレコード「NO MUSIC, NO LIFE.」やリクルート「ゼクシィ」など、数々の話題の広告を手掛ける一方で、創刊から100号を数えるフリーペーパー「月刊 風とロック」の代表を務めるなど、幅広い活動を手掛ける敏腕ディレクターです。
今回、福島県の現状とこれから描く未来について、世代や国境を越えて直感的に伝えるために、アニメーションの手法が選ばれました。そこで福島県を拠点に アニメ ーション制作を手掛ける福島ガイナックスが加わり、代表取締役であり福島県出身の浅尾氏の思いとともにアニメーションの中で、実話に基づくストーリーが展開されます。
ふくしまの「光と影」を2分間の物語に
今年1月に行われた制作発表会では、内堀雅雄福島県知事から東日本大 震災 から、5年が経とうとする現在の福島にある「光と影」の両面を伝えるというコンセプトも発表されました。
5年の月日の中で、福島県には確実に復興の光が見えています。しかし一方で、未だ10万人が避難生活を続けている現状があり、風評被害に悩まされる農家の方々の苦悩があり、そして悲惨な 震災 の記憶が次第に風化されてきている影の姿もあります。