なぜ信州人は「ビタちく」と「ホモソーセージ」をこよなく愛するのか?
長野県でよく売れる食品があります。それは、「ちくわ」と「ソーセージ」。なかでも特定のブランドのものが人気だそうです。無料メルマガ『安曇野(あづみの)通信』の著者・UNCLE TELLさんによると、長野県ではカレーにちくわをいれることもあるのだとか。
信州人がこよなく愛する「ビタミンちくわ」と「ホモソーセージ」についてご紹介。
信州人がこよなく愛する「ビタちく」
食品スーパーなどで、他県に比べ信州・長野県でとりわけよく売れる食品があるという。知る人ぞ知る、いや誰でも知っている、信州人の栄養源、”ちくわの頭はどっちかな”の「ビタちくこと マルタツ ビタミンチクワ」と「丸善ホモソーセージ」である。
ビタちくはごく普通のチクワ、丸善ホモソーセージは魚肉のソーセージである。このコマーシャルが今も流れているかわからないが、用はどこのブランドでも良いがやはり目立つのはこのメーカーのものか。
現代信州の基礎知識「Hamidas 1990,1992」(銀河書房)や月刊ながの情報の以前の号にも面白く紹介されていた。スーパーの中を歩いていても安いせいもあるが、つい手が出て買ってしまうのである。
ソーセージの方は、肉のソーセージがごくポピュラーになっているのだけれど、これはまたこれでいいというわけで、長野県人の味覚にフィットしたのか、県内では売れ行きは特に衰えてはいないようだ。
煮物におでんにちくわと、ビタちくの包装にも書いてあるが、ちくわは信州ではこよなく愛され使われている。”長野県のカレーにはちくわが入ってる”なんて上のハミダスに紹介されているが、ほんとうだったな〜、私も食べたな〜。
でもこれは肉の方がうまいに決まっているし、やはり、”肉もないか、しょうがないチクワでも入れとくかってあたりが真相”、あるいは信州人独特の生活の知恵ということのようである。
弁当のおかずにもよくなった。ほかの野菜と煮込んであればまだ少しはましなのだが、それがチクワだけ。それでもうまかった。でも、ちくわのてんぷらだけは私はあまり好きになれなかった。
私が住んでいる町でも、春の恒例の池やドブ掃除のあとの慰労会、酒は日本酒ご芳志などでたっぷりあるのだが、つまみは一人一袋のちくわのみ。宴の間、いかにして一袋のちくわをもたすか工夫が必要。ちなみに、ちくわはもちろん生で食べられる。