全員が60歳以上。シニア劇団「すずしろ」がNY公演を実現した奇跡
初のシェイクスピア作品に挑戦
2012年には、NY公演の様子を記録したドキュメンタリー映画「晴れ舞台はブロードウェイで!」が作成され、東京、大阪など各地で上映された。その後も、各地での招聘上演やシニア演劇フェスティバル参加などを挟みつつ、本公演ははすでに8回を数える。
2017年7月1日(土)、2日(日)には、第9回本公演「すずしろの十二夜」を、箕面市メイプルホール・小ホールにて上演する。秋田さんによると、これ劇団が初めて挑戦するシェイクスピア作品。ただし、残念ながら、4回分の公演チケットは完売した。
また、2015年には、地元のFM放送「タッキー81.6みのおエフエム」で劇団すずしろのレギュラー番組「すずしろアワー」がスタートした。劇団有志が出演し、ラジオドラマ、世界の旅、音楽などの情報を視聴者に届けている。放送時間は毎週第2・4土曜日10:00~10:30/翌金曜日15:00~15:30。3年目に入り、絶賛放送中だ。
秋田さんはNY公演を思い出しながら、こう言う。
「幸運が100くらい重なって、奇跡の大成功と言われました。いくつになっても、皆でひとつの目標に向かって努力したり、精進したりできるのは素晴らしいこと」。
では、この素晴らしい劇団はどのようにして生まれたのだろうか。
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