台風情報でよく聞く「南大東島」がトリビアまみれの島だった
トリビア5:幻の魚に短足犬。ユニークを極める大東島名物
さて、なかなかユニークなトピックが満載の大東島ですが、食に関しても面白い発見があります。島の名物としてまず誰もが思い浮かべるのが那覇にもお店がある人気の「大東そば」。
沖縄そばには珍しい独特の太いちぢれ麺が特徴で優しく食べ応えのあるそばです。この島を訪ねた観光客は間違いなく全員が食しているはず。
もうひとつ島を代表する食べ物が「大東寿司」。
八丈島や伊豆諸島で食べられる「島寿司」の大東島バージョンで、入植者たちによってもたらされた食文化です。切り身を漬けにして握ったお寿司ですが、ここでは近海で獲れるマグロやサワラなどが使われます。
また、同じく伊豆諸島から入植してきた人たちの風習として持ち込まれたのがようかんで、「大東ようかん」として名物になっています。
毎日手作りで作られたものが島の売店に並ぶのでぜひ食してみてください。
ディープなところだと、幻の魚と呼ばれる「インガダルマ」(島人たちの間ではダルマの名で呼ばれています)の存在も忘れてはなりません。大東島周辺に生息する深海魚で、ものすごく脂が乗って美味な魚です。
市場にほとんど出回ることがないので幻の魚と呼ばれていますが、あまりにも脂分が多いので食べすぎるとお腹を壊してしまうちょっとだけ怖い魚でもあります。食べるときは島人に適量のアドバイスを仰いだほうが懸命かもしれません。
また、最近国産のラムに注目が集まっていますが、南大東島では10年以上も前から特産品サトウキビを使ったラム酒作りを行っています。
その名も「CORCOR」。無添加・無着色の国産ラムはおみやげにおすすめです。
初めて知る大東島のアレコレいかがでしょうか?
他にも短足がトレードマークの可愛らしい「大東犬」や、夜になると光るキノコ「エナシラッシタケ」。
そして民謡版モーニング娘とも呼ばれる南大東島の女の子たちによる「ボロジノ娘」など、大東島には楽しいトピックが満載です。
ちなみに、島の言葉でようこそは「おじゃりあれ」。これは沖縄の方言が変化したものではなく、八丈島と同じなんです。太平洋の絶海の孤島で海流が混ざり合うように、沖縄と伊豆諸島をはじめ様々な民族文化が出会い独自の島文化と相成ったボロジノ島。まだ見ぬロマンを探して訪ねてみてはいかがでしょうか?
- image by:小林繭
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