台風情報でよく聞く「南大東島」がトリビアまみれの島だった
トリビア3:ダイトウブルーは驚きの透明度100m!
海底でプレートとプレートが合わさる大東諸島と琉球列島の間には水深6000mを超える琉球海溝があり、島の周囲は恐ろしいほど水深が深いことでも知られます。
南大東島と北大東島の間は8kmほどしか離れていないのに、なんと水深は1500mもあるのだとか!
そんな大東島の海はもちろん驚くほどの透明度が自慢で、透明度は100mとも言われます。砂浜がないので、子どもたちは岩をくり抜いたプールで海遊びを楽しみますが、そのプールにも色とりどりの熱帯魚たちの姿が映ります。
もちろんダイビング目当てに訪れる観光客も少なくありませんが、水深が深く流れも速いこの島でのダイビングは上級者オンリー。
海流が交差する大東島の海は生命の不思議にあふれ、世界中の海が混ざり合ったようなどこでもないどこかを体験できるのだそう。憧れのダイトウブルーを体験したいなら、まずは地道にダイビング本数を重ねること!
トリビア4:コウモリにクワガタ、洞窟探検、他の島にはない魅力満載
沖縄県といいながら絶海の孤島であり、沖縄の島々とはまったく異なる独自の進化を遂げたこの島では、天然記念物に指定されるダイトウオオコウモリをはじめダイトウヒラタクワガタ、ダイトウコノハズク、ダイトウビロウ、ダイトウセイシボクなど様々な固有種が生息します。
渡り鳥にとっては途中で休憩できる貴重な島となっていて、これまで北大東島では約95種、南大東島では約130種の鳥類が記録されているそう。バードウォッチャーにとっては聖地とも呼べる島です。
また、先にも述べたとおり、海底より4000m級の珊瑚礁が隆起して出来上がったこの島々は鍾乳洞だらけ。
一般公開さえている南大東島の「星野洞」の美しさは必見ですが、その他にも島のいたるところの洞窟は地下につながっていて、島中が鍾乳洞説も。
その全貌がどのようになっているのかはまだまだ調査中とのことですが、インディ・ジョーンズ気分で洞窟や地底湖を探検できるツアーもあるので、興味がある人はぜひトライして欲しいと思います。
そして、見渡す限りまわりには島も大陸もないことから夜闇の深さも半端がありません。星空観測にはこれ以上ない最高の場所でもあります。
大東島を訪ねたら、夜は飲み歩いてばかりいないで、ダイトウオオコウモリを探して島を散策しながら満点の星に癒されるのがおすすめです。