祝・日本の新しい世界遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」

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2018/07/11

迫害が終わり、信徒による教会建立が始まった

そしてキリスト教禁制の高札の撤去後に、長崎のキリスト教徒が祈りを捧げる教会の建立も必然的に多かったのではないでしょうか。

そのため長崎の至る場所に立ち並ぶ教会は、長崎の街を更に異国情緒豊かに彩りを添えてくれるばかりか、今回の「世界文化遺産」に認定された教会だけでなく、繰り返し行われた候補選定で除外となった教会の中にも大変な歴史的価値があり素晴らしい建物があります。

大浦天主堂。殉教した二十六聖人のため、西坂に向けて建てられている
1865年に、浦上の隠れキリシタン達がついに信仰告白をした場所でもある

1981年2月長崎では珍しく大雪が降る中、ローマ法王ヨハネ・パウロ二世は、国宝で今回選定された大浦天主堂だけではなく、原爆の被害を受けて再建築された浦上天主堂日本二十六聖人殉教地も訪れられています。

浦上天主堂。30年の歳月をかけて建てられ、当時東洋一といわれたという
原爆の日、爆風と火災でほとんど消失。石像がその凄まじさを語る
現在の天主堂は昭和34年に再建されたもの

長崎市内だけでも先に紹介した浦上天主堂、日本二十六聖人殉教地や数少ない被爆建造物の中町教会、少し離れた場所ですが伊王島の馬込教会など長崎とキリスト教の歴史を示す貴重な建物が多く存在しています。

中町教会。長崎に現存する数少ない被爆建造物のひとつ
馬込教会。島民の約60%がカトリック信徒の伊王島にある
厳しいキリシタン弾圧から逃れた信徒たちが、この島に移り住んだ
海から望む馬込教会。迫害の中キリシタンたちは、船で海に逃れた
1873年、明治新政府により、キリシタン禁制の高札が撤去され、各地に聖堂が建てられはじめた

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