NY進出で大成功した「大戸屋」と「いきなりステーキ」の共通点

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2018/08/21

ニューヨークの大戸屋は、日本の子会社で大戸屋アメリカ、という別会社になります。 日本の味、サービスを提供しながら進化し続ける大戸屋ですが、ニューヨーカーに合わせた改革も忘れてはいません。

先日から、グリニッジビレッジ店では、ディナータイムのメニューが大幅に変更され、大戸屋の専売特許でもあった「定食スタイルが廃止されました。 それに代わって1つ1つ好きなものをアラカルトで選んで組み合わせられるスタイルとなりました(チェルシーとタイムズスクエアの2店舗では定食スタイルは残るようです)。お客さんに独自に調査して、より欧米化した「好きなものだけを注文できる」アラカルト・スタイルに変更することで、ゆっくりと、アルコールなどと共にディナーを楽しめるスタイルにしたのだとか。

前に、“Bento”を米国に広めるために情熱を注ぐ、友人の古川徹社長(www.benton.nyc)も、“ニューヨーカーは自分で食べるものは自分で選びたい”からと、日本の定番のすでにパッケージ化されたお弁当でなく、数種類の中から好きなものを選んで自分でカスタマイズできるデリスタイルを導入した、という話を聞きましたが、今回の大戸屋の改革もまさしくこれです。 言ってみれば「ニューヨークスタイル」ー。

大戸屋アメリカは、基本コンセプトを日本の大戸屋のまま進出してきました。 事業が軌道に乗るに従い顧客(ニューヨーク)のニーズに合わせていく

先週3号店をオープンした「いきなりステーキの一瀬社長も、奇しくも同じことを取材で話してくれました。

基本的なコンセプトは変えない。自信を持って日本で成功したプロダクトを提供する。その上で、立ち食いなのか、椅子が必要なのか、価格は適正か、そのあたりはニューヨーカーの声を聞いて柔軟に対応したい」

このあたりに、NY進出の成功の秘訣が隠されているような気がします。

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全米No.1邦字紙「WEEKLY Biz」CEO 兼発行人。同時にプロインタビュアーとしてハリウッドスターをはじめ400人のインタビュー記事を世に出す。メルマガでは毎週エキサイティングなNY生活やインタビューのウラ話などほかでは記事にできないイシューを届けてくれる。

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