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まるでドムが覗いているような、千葉の軍事遺跡「掩体壕」の正体

加藤越前
2018/09/15

太平洋を望洋と眺める千葉県九十九里沿岸にある旭市、匝瑳(そうさ)市。九十九里の風光明媚な海岸線に、犬吠埼、屛風ヶ浦の銚子半島も近くにあり、観光や保養の地としても有名です。

また、江戸時代後期から幕末にかけて、神道、儒教、仏教を一体とした独自の実践道徳の「性学」を説き、「先祖株組合」という世界で最初の農業協同組合を結成した農政学者の大原幽学が、農業改革運動を行い、農村振興を行ったことでも知られています。そしてこの地に「戦争遺跡」とも言える遺構があると聞き、探しに行ってきました。

70年以上の時を超えて

都心から列車を乗り継いで約3時間、列車の車窓から畑や田んぼなどの田園風景を眺められ、長閑な雰囲気のある総武本線の「干潟」という駅に降り立ちました。

干潟駅前を通っている国道126号線を旭駅方面に少し歩くと、「東総工業高校入口」という交差点が見えてきます。その交差点を左折し北上すると、左手側に東総工業高校、右手側に「あさひ鎌数工業団地」があります。

この場所に、かつて太平洋戦争時「香取海軍航空基地」が存在しました。

戦の神様である「香取神宮」から名付けられたこの香取海軍航空基地は、昭和18年に完成し、昭和20年8月の終戦まで使われていましたが、この間、この基地から神風特別攻撃隊が硫黄島や南方の海へと出撃したという、忘れてはならない歴史があります。

(かとう・えちぜん) 1977年生まれ、戦跡紀行家。歴史、建築物、時代劇に造詣が深く、これらのジャンルを探究している。

まるでドムが覗いているような、千葉の軍事遺跡「掩体壕」の正体
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