外国人が溺愛する「ニンジャ」文化、日本人はちゃんと説明できる?

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2018/12/12

素朴な疑問その4:今でも忍者に会える場所ってある?

侍も忍者も、本物は現代にもういません。ただ、外国人旅行者が忍者的な世界観を楽しみたいと思ったら、どこを紹介してあげればいいのでしょうか?

例えば三重県伊賀市にある『伊賀流忍者博物館』。敷地内には伊賀流忍者屋敷や忍術体験館、忍者伝承館、NINJA坊などがあり、忍者ステージでは忍者ショーまで楽しめます。伊賀とくれば、『甲賀の里 忍術村』も人気ですよね。

image by: Phuong D. Nguyen / Shutterstock.com

他にはアクセスの良さで言えば、東京の赤坂にある『NINJA AKASAKA』。こちらはスタッフとして忍者が働いており、上級の忍者はゲストに妖術のようなマジックを披露してくれます。

 
 
 
 
 
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外国人ゲストが殺到している観光地で言えば、金沢にある『妙立寺』も楽しいです。忍者に会えるわけではありませんが、同寺は通称「忍者寺」と呼ばれるように、落とし穴、隠し階段など仕掛けの数々が設けられています。拝観は予約が必要ですが、ガイドの引率でお寺の巧妙なトラップの数々を説明してもらえます。

image by: Manuel Ascanio / Shutterstock.com

金沢はかつて加賀藩の拠点でしたが、加賀、滋賀県の多賀、三重県の甲賀と伊賀、奈良県の賀名生(あのう)、和歌山県の雑賀(さいか)など、賀がつく地名を結ぶと1本の線になり、その秘密のルートを「忍者の道」と呼んだという話も『忍者図鑑』(ブロンズ新社)に書かれています。加賀には伊賀忍者軍団「偸組(ぬすみぐみ)」の話もありますし、大藩としての歴史を誇る金沢も忍者と深い関係を持った土地なのかもしれませんね。

妙立寺 image by: 金沢市観光協会

以上、侍と忍者に関する素朴な疑問をまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?どちらも英英辞典に「samurai」、「ninja」と掲載されるくらい世界的に知られた言葉。しかし、意外に当の日本人が素朴な疑問を理解していない場合もあるはずです。いつ海外の旅行者に質問されるか分かりませんから、上述の知識を頭に入れておくといいかもしれませんね。

  • 参考
  • 武光誠『日本人なら知っておきたい武士道』(河出書房新社)
  • 『江戸から明治維新に学ぶ 武士道』(エイ出版社)
  • 黒井宏光『忍者図鑑』(ブロンズ新社)
  • 山田雄司『忍者の歴史』(角川書店)
  • 英文はネイティブスピーカーのチェックが入っています

image by: oneinchpunch / Shutterstock.com

※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。

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翻訳家・ライター・編集者。成城大学文芸学部芸術学科卒。富山在住。主な訳書『クールジャパン一般常識』、新著(共著)『いちばん美しい季節に行きたい 日本の絶景365日』。北陸のWebメディア『HOKUROKU』創刊編集長。WebsiteTwitter 

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