外国人が溺愛する「ニンジャ」文化、日本人はちゃんと説明できる?
素朴な疑問その2:忍者っていつでも黒い服を着ているの?
忍者と言うと、どのようなイメージがありますか?アニメや映画などで盛んに描かれる忍者は、決まって忍び装束を着ています。目の周りだけを残したずきんを被り、筒袖の上衣に手甲、はかま、脚半にわらじといったあの姿ですね。
黒装束とも言われるため、その色は黒を連想してしまいますが、実は真っ黒だと月夜や星空の下ではかえって目立ってしまうため、濃紺が基本だったと『忍者図鑑』(ブロンズ新社)に書かれています。濃紺に染めるための染料は独特の匂いを発し、ブルージーンズのように虫よけ、ヘビよけにもなったと言います。考えられていますよね。
もちろん忍び装束には茶色や灰色などもあり、その日の天候や環境に応じて目立たない色を忍者は選択していたと言います。さらに変装の達人で、農民や商人、坊主、武士などさまざまな姿に早変わりしたとも知られています。
司馬遼太郎『功名が辻』に登場した忍者の望月六平太と小りんが、数ある忍者像の中でも個人的には最も印象に残っていますが、彼らも作中でさまざまな姿に変装していました。さらに変装した職種に合わせて、言動も巧みに使い分けたと言います。忍者は黒装束を着ているというイメージは、忍者のほんの一面をとらえているにすぎないのですね。
忍者の衣装を説明する英文
Ninja wore navy-blue outfits because the deepest shade of black was conspicuous on moonlit nights. The dye compound could also deter insects like the original blue-jeans did. Ninja often wore other colors and disguises according to the surrounding environment.