嗚呼、美しきレトロ建物。古き良き「思ひ出」をめぐる東京散歩【21選】
丸石ビルディング/千代田区
神田駅と新日本橋駅のあいだに位置する千代田区の「丸石ビルディング」は、1931(昭和6)年に建てられた、ラグジュアリーさあふれる建物です。
ビルの前には2体の獅子像が設置されており、オフィスビルが立ち並ぶ千代田区のなかでも一際目立つ存在です。
建物の内観もこだわり抜かれたデザインとなっており、大理石の床やロマネスク風の像など、異彩を放っています。
同署も国の登録有形文化財に選ばれており、東京の近代建築物の代表格ともいえる場所ですよ。
岡昌裏地ボタン店/千代田区
1897(明治30)年に創業された「岡昌裏地ボタン店」は、ボタンや裏地などの紳士服のパーツを取り扱う専門店として、地元住民に長く愛されています。
神田周辺は昔ながらの趣を感じるお店が多くありますが、同所はまさにエリア内の代表的なレトロ建物で、ファンも多いんだとか。
ぜひお買い物を楽しみながら、ノスタルジックな気分を味わってみてくださいね。
ラドリオ/千代田区
1949(昭和24)年に創業された老舗喫茶店「ラドリオ」。神保町には昔ながらの喫茶店が多くありますが、昭和モダンな店内を楽しめる数少ないお店です。
レンガ造りの内装は来店者の心を落ちつかせるのか、リフレッシュを求めるビジネスパーソンがこっそり訪れる憩いの場です。夕方からは店内がバーに変わり、朝と夜でふたつの顔を楽しめます。
ちなみに、ラドリオが位置する路地裏には、どこか懐かしい佇まいのお店がひっそりと並んでいます。このエリアが大人の隠れ家のようで、心のオアシスとして知っておきたい場所ですね。
おすすめ散歩ルート
秋葉原駅〜岡昌裏地ボタン店〜丸石ビルディング〜神保町付近を散策〜ラドリオ
鈴木ビル/中央区
1929(昭和4)年竣工の「鈴木ビル」は、いまも当時の原型をとどめ、日本を代表するショッピング街・銀座に佇んでいます。
当時は公演や稽古に使われていましたが、現在は役割を変え、オフィスビルとなっています。その昭和情緒漂う姿が話題となり、メディアに取り上げられたことも多いんだとか。
そして同ビルの隣には、相棒のように寄り添う雰囲気たっぷりな「岩瀬博美商店」もあります。1928(昭和3)年に建てられた同商店は、これぞ「昭和の老舗店」といったようなノスタルジックな雰囲気を醸し出しています。