嗚呼、美しきレトロ建物。古き良き「思ひ出」をめぐる東京散歩【21選】

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2020/10/26

黒沢ビル/台東区

image by:赤池リカ

上野恩賜公園からほど近い場所に位置する「黒沢ビル」。こちらは1933(昭和8年)年に、東大で教鞭を執っていた小川剣三郎氏が初代院長として眼科医院を開業しました。

ビル内に施されているステンドガラスが有名で、こちらは剣三郎氏の兄であるステンドグラス工芸家・小川三知氏が作ったものなんだとか。

モダンテイストあふれる建築物として地元住民、レトロ建物ファンに知られており、ふたつの円孤で作られたゴシック建築を印象付ける窓も特徴的です。

江戸村のとくぞう (Edomura no Tokuzo) [CC BY-SA 4.0], via Wikimedia Commons

現在は登録有形文化財とされており、いまも眼科として営業を続けていますが、館内では小川三知氏の作品を見るとができるため、多くのファンが足を運んでいます。

ただし、2020年は新型コロナウイルス感染症の影響で現在は見学会は休止となっています。詳しくは黒沢ビル公式サイトでご確認ください。

東京厚生信用組合 浅草支店/台東区

image by:赤池リカ

オシャレなビールバーやカフェが急増し、最近若者の間でも話題の台東区・蔵前。その蔵前駅から徒歩数分の場所にあるのが「東京厚生信用組合 浅草支店」です。

厩橋(うまやばし)の近くに位置し、建物自体は1930(昭和5)年ごろに建てられたといわれています。一見、厚生信用組合のビルではなく、教会のようにも見える厳かな雰囲気をまとったレトロな建物です。

比留間歯科医院/台東区

image by:赤池リカ

洋館のような外観が特徴的な「比留間歯科医院」。1929(昭和4)年に開業され、初代院長が設計した近代建築は趣があります。開業して約90年の現在も綺麗にかたちが保たれており、いまも歯科医院として営業しています。

1998(平成10)年には「台東区のまちかど景観賞」を受賞するなど、街の住人に古くから愛され続けています。周辺にも古い町並みが残っているので、比留間歯科医院を中心に散策してみるのもいいかもしれませんね。



タイガービル(タイガービルヂング)/台東区

image by:赤池リカ

1934(昭和9)年に建てられた「タイガービル」は、台東区内で最も古いビルといわれています。味わい深いレトロな佇まいで、なおかつ当時の建築技術を知るための貴重な建物であることから、2016年(平成28年)に国の有形文化財に登録されました。

建築当初は集合住宅として用いられましたが、現在はアトリエとして使用されていたり、オシャレなお店もテナントに入っています。

東京大空襲から免れた歴史深い建物から、未来のアーティストが輩出されていく…時代を紡ぐ場所としてのロマンを感じますね。

おすすめ散歩ルート

黒沢ビル〜比留間歯科医院〜上野駅〜蔵前駅〜タイガービル〜東京厚生信用組合 浅草支店〜隅田川付近を散策

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