嗚呼、美しきレトロ建物。古き良き「思ひ出」をめぐる東京散歩【21選】
閘門橋(こうもんばし)/葛飾区
1909(明治42)年に建設された「閘門橋(こうもんばし)」は、都内に存在する唯一のレンガ造りのアーチ橋です。
上流と下流でアーチの門数が違うことが特徴で、土木学会選奨土木遺産となっています。
2体の銅像がアーチの上に設置されているため、彼らが門を頑張って開け閉めしてくれているかのように感じますね。
朱色のレンガに苔が這うその佇まいは、どこか違う国に来たのではないかと錯覚させ、何度でも足を運びたくなりますよ。
おすすめ散歩ルート
金町駅からバスに乗車〜大場川で下車〜閘門橋〜南蔵院〜香取神社
高輪消防署二本榎出張所/港区
現役とは思えないほど昭和レトロな佇まいの「高輪消防署二本榎出張所」は、1933(昭和8)年に建築されました。
2010(平成22)年に「東京都選定歴史的建造物」に選定されており、高輪エリアのランドマークとして根付いています。
なんでもこの消防署を一目見たくて高輪に訪れる観光客も多いんだとか。希望すれば内部を見学することができるので、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
おすすめ散歩ルート
泉岳寺駅〜高輪消防署二本榎出張所〜白金付近を散策〜有栖川公園〜広尾商店街を散策〜恵比寿駅
コープオリンピア/渋谷区
渋谷区の高級分譲マンション「コープオリンピア」。表参道を歩いているときに見かけたことのある方も多いかもしれませんね。
こちらはデザイン性の高い建物として、1965(昭和40)年に売り出された当初から現在に至るまで人気を集めているのだとか。
シンメトリーに広がるガラス窓がとにかく美しいと評判です。現在、通り沿いの歩道橋は撤去されていますが、木々とのコントラストがとても美しい建物です。
おすすめ散歩ルート
渋谷駅〜キャットストリート〜表参道〜コープオリンピア〜代々木公園を散策
以上、古き良き「思ひ出」が詰まったレトロな建物を一挙にご紹介しました。足立区から中央区、そして渋谷区など、オフィス街やトレンドエリアまで、さまざまな場所に意外な建物が現存しています。
今回ご紹介した場所だけでなく、都内にはたくさんのレトロで美しい、そして貴重な建物がまだ多く残されています。
飲み屋街と地元感あふれる商店街が人気だった京成立石駅周辺のように、再開発地区に含まれているスポットもなかにはあるため、興味があるスポットには、なるべく早めに訪れることをおすすめします。
最近では日中も暖かくなり、お散歩日和が続いています。夏本番の暑さを迎える前に、東京の歴史をさかのぼる、タイムスリップ散歩なんてオツかもしれません。
ただし、都内の有名なレトロ建物は、いまもお店として営業しているもの、管理者の方のご好意で見学できるものなど、状況はさまざま。施設の方だけでなく、周辺住民の方にも迷惑がかからないよう、マナーを守ってお散歩を楽しんでくださいね。
- source:東京都都市整備局「市街地再開発事業について」
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- ※一部、最新内容を追記しました(2020/10/26)。