外国人がわざわざ訪れる、長野県「白馬」が注目を集める理由
オーストラリア人「白馬のパウダースノーが忘れられない」
どうしてこれほど、白馬はオーストラリア人を中心に、外国人旅行者に愛されているのでしょうか?その理由は主に、
- 自然環境のすばらしさ
- もてなす側の受け入れ態勢
- 大都市からのアクセス良さ
- 地道なプロモーション活動の継続
が挙げられると考えられます。
まず白馬の自然は圧巻です。松本の方から安曇野を抜けて国道147号線(糸魚川街道)を北上し、大町市、白馬村と走るとよく分かりますが、北アルプスの一角である後立山連峰の山々が、人里から手の届きそうなくらい近くに盛り上がって見えます。
鉄道ファンには大人気のJR大糸線にある白馬駅前からの眺めは、特に有名ですよね。国立公園にも指定される3,000m級の山々に向かった道路が、「垂直に切り立った」ような白馬連峰に途絶される風景は、どこかオーストリアやスイスの山岳観光地にも似ています。
白馬村は特別豪雪地帯にも指定されているだけあって、雪も質、量ともに優れています。
人の暮らす盆地の山里ですら標高700mの高地に位置します。緯度では石川の金沢、栃木の大田原、北米ではサンフランシスコ、ヨーロッパでは地中海の島々、北アフリカではチュニスなどとほとんど変わりありませんが、年間を通して冷涼なため、低緯度ながらパウダースノーを楽しめるという魅力があります。
シドニーに在住するオーストラリア人で、日本にも留学経験があり、白馬にもニセコにも訪れた経験のある知人にメールで白馬の魅力を聞いてみると、やはり「白馬の自然、パウダースノーは忘れられない」と教えてくれました。
また、先日取材でカナダを訪れた際に、カナダ人の元プロスキーヤーと話をする機会もありました。同様の質問を投げかけてみると、「長野はオリンピックも開催されており、世界的に知名度が高いため、人を集めやすいという側面もあるのではないか」と指摘してくれました。
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