1位は沖縄県。口コミでみる「働きやすい都道府県」ランキング
東京の交通事情をはじめとする街中の混雑事情がさらに悪化していることからもわかるように、地方の過疎化問題も、ますます深刻なものとなっています。
最低賃金ひとつに注目をしても都道府県によって差が出てくるように、労働を取り巻く環境は地域によって大きく異なっています。
この度、給与明細サイト「キャリコネ」が「働きやすい都道府県ランキング」を発表。
ユーザーによる「労働時間」「やりがい」「ストレス」「休日」「給与」「ホワイト度」6項目の評価の平均点を都道府県別に抽出し、ランキングを作成しました。早速、ランキングの結果を見ていきましょう。
※本記事は現段階でのお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウィルスの国内情報および各施設などの公式発表をご確認ください。
第1位 自由度の高さが魅力「沖縄県」
1位には旅行先としても人気の沖縄県が、三大都市圏とその周辺のエリアを抑え堂々のランクイン。
沖縄県内の企業売上高No.1の総合小売企業「サンエー」の口コミでは、「自分の売場は自分で作るという精神があるため、自由度は高い。そのため結果が見えやすく、やりがいに繋がる」と、働きやすさが伺えるコメントが寄せられています。
1年を通じての気候の暖かさなどをはじめ、沖縄移住に憧れる人も少なくありませんが「全47都道府県幸福度ランキング2018年版」によると、仕事分野では沖縄は最下位という結果に。データには反映されにくい、働く人々の肌感覚をリアルに反映した結果となっています。
第2位 給与の満足度が高い「東京都」
2位には、企業の本社が集中している東京都が登場。「給与」の満足度が高いほか、その他の項目でもバランスよく高得点を取得しています。
最先端の企業で働けるチャンスも多く、2019年に東京本社を渋谷へ移転するグローバル企業「グーグル」からは「会議などなければ基本フレックス。自由に休みも取れる。会社で仕事をしたほうが効率も良く、出社する人が多い。1~2週間の休みなども取れるのでメリハリはつけやすい」と、国際企業ならではのメリットを享受している方も多いようです。
第3位 県独自の働き方改革のある「山口県」
3位は「ユニクロ」のファーストリテイリングや宇部興産が本社を置く山口県がランクイン。
紳士服店をルーツとする「ファーストリテイリング」からは「残業はできるだけしないという考えが会社全体に浸透しており、むしろ残業している方が早く帰れと言われるほど残業があまりない。休日出勤はまずないので、労働時間や休日制度はかなりホワイトです」と、労働状況で問題に上がりがちな要素が、しっかりとフォローされている様子が伺えます。
若者や女性の県外流出に歯止めをかけるため、県独自の働き方改革への取り組みにも力が入れられていて「やりがい」の満足度でも1位を獲得しています。
第4位 福利厚生が充実している「愛知県」
4位には、愛知県豊田市を地盤とする世界的自動車メーカー「トヨタ自動車」を有する愛知県が登場。
「豊田市は福利厚生が充実、名古屋のオフィスはまるでドラマの世界。独自の保養所は凄く良い、下手に他のホテルや旅館にいくよりいい」と、ゴージャスな環境が感じられる口コミが上がっています。
第4位 給与の地域差を感じさせない「徳島県」
同点で4位に、徳島県がランクイン。年商3,000億円以上で県内トップクラスの業績を誇る「日亜化学工業」からは「本社所在地が徳島県なので、基本給自体は低いほうなのだと思う。ただ、業績はとても良いので、例年ボーナスはかなり良い。結果的には、同業種、同職種、同年代と比較すれば、良いほうだと思われる」と、給与の地域差を感じさせないケアが行われていることが見えてきます。