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夏風に癒される。乗るだけで楽しめる全国の「トロッコ列車」10選

ニッポン津々浦々
ニッポン津々浦々
2019/07/21

古くは、炭鉱などから土砂や鉱石を運ぶために用いられていいたトロッコ。そんなトロッコをモチーフにして作られた「トロッコ列車」は、車両がオープンになっているため、自然を感じながらゆったりと周りの風景を楽しみたい方に最適。

今回は、全国で運行しているトロッコ列車をピックアップ。路線ごとに異なる風景や、車両の個性と合わせてご紹介します。

くしろ湿原ノロッコ号/北海道釧路市

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釧網本線、釧路駅から塘路駅の間で運行している「くしろ湿原ノロッコ号」。日本最大の湿原「釧路湿原」を約1時間かけて走る観光列車からは、車窓に広がる雄大な自然に加え、珍しい野生動物の姿も確認できます。

見どころに差し掛かった際は、車内アナウンスで案内してくれるなど、観光客のことを考えたサービスも充実。車内で販売されているお弁当や、スイーツが美味しいことも人気を集める理由の1つなんだとか。

わたらせ渓谷鐵道/群馬県みどり市〜栃木県日光市

image by:ググっとぐんま写真館

群馬県みどり市の桐生駅から、栃木県日光市の間藤駅を結ぶ「わたらせ渓谷鐵道」。1998年から運行している「トロッコわたらせ渓谷号」に加え、2012年には「トロッコわっしー号」も運行がスタートし、1日3往復に増発。2014年に、天皇・皇后両陛下が乗車されたことでも話題になりました。

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路線の周囲は美しい自然に溢れており、渡良瀬川や高津戸峡といった有名なスポットを眺めながら、ゆったりとした時間を過ごせます。

小湊鉄道 里山トロッコ/千葉県市原市

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里山トロッコ」は、2015年に運行を開始した比較的新しいトロッコ列車。上総牛久駅から、養老渓谷駅の区間を結びます。小湊線で実際に走っていたSLがモチーフの、窓ガラスがない車両はとても開放的です。

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乗車時間は約1時間。アテンダントが解説してくれるなど、さまざまな趣向が凝らしてあり、のんびり楽しくトロッコ列車の旅を楽しめます。


黒部峡谷トロッコ電車/富山県黒部市

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富山県黒部市の「黒部峡谷トロッコ電車」は、日本国内では数少ない、鉄道のレール間隔が標準軌間より狭い特殊なトロッコ電車。そのため、車両も小さくかわいらしいトロッコ列車となっています。


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しかし、この可愛らしいトロッコ列車が巡るのは、日本有数のV字峡谷である黒部峡谷。黒部川や壮大な渓谷が続く、約20kmの美しい風景に圧倒されてしまいます。

嵐山嵯峨野 トロッコ列車/京都府亀岡市~右京区

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京都府亀岡市~右京区間を走る「嵐山嵯峨野 トロッコ列車」は、日本初の観光専用鉄道。約7.3kmにも及ぶ、美しい景観の保津川沿いを約25分間、ゆっくりと時間をかけて走ります。通常のトロッコ列車よりも、のんびりと景色が楽しめることから人気を集め、2015年には年間で約123万人もの乗車があったのだそう。

なかでも、人気なのが「ザ・リッチ号」と呼ばれる窓ガラスのないオープン車両。全5車両のうち、5号車だけがオープン車両になっており、より一層の開放感を楽しめます。

湯ノ口温泉のトロッコ電車/三重県熊野市

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三重県熊野市の「湯ノ口温泉のトロッコ電車」、このトロッコが走る熊野市紀和町は、昔鉱山の町として知られた町でした。この街に今でもある、「入鹿温泉ホテル瀞流荘」と「湯ノ口温泉」を結ぶ観光列車が「湯ノ口温泉のトロッコ電車」なのです。

実際に鉱山で使われていた車両はオープンタイプではなく、景色はあまり楽しめませんが、当時の鉱山の様子がリアルに感じられると評判です。

木次線トロッコ列車 奥出雲おろち号/島根県雲南市〜広島県庄原市

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木次線木次駅(出雲市片道延長運転日の場合は出雲市駅)~備後落合駅間を結ぶ「木次線トロッコ列車 奥出雲おろち号」は、1998年から運行している人気の観光列車。日本神話「オロチ伝説」の舞台となっている出雲エリアを、ゆっくりと進行します。

最大の見どころは、険しい斜面を上り下りする、全国でも珍しい「三段式スイッチバック」。この風景を撮影するために、列車に乗りたいという鉄道ファンも多いのだとか。


門司港レトロ観光列車 潮風号/福岡県北九州市

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門司港レトロ観光列車 潮風号」は、北九州市の九州鉄道記念館駅から関門海峡めかり駅までを結ぶトロッコ列車。「潮風号」というのは愛称で、当初は命名権を持つ山口銀行によって「やまぎんレトロライン」と名付けられていたのだそう。現在は、命名権が北九州銀行に移ったことにより「北九州銀行レトロライン」が正式な名称となっています。

時速約15kmというスローな運行速度の列車としても知られており、門司港や関門橋をじっくりと鑑賞できると評判です。

南阿蘇鉄道 トロッコ列車「ゆうすげ号」/熊本県南阿蘇村~高森町

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熊本県南阿蘇村~高森町を結ぶ「南阿蘇鉄道 トロッコ列車 ゆうすげ号」は、1986年に運転開始された観光列車。約7kmの区間、清々しい風を浴びながら雄大な阿蘇の自然を堪能できることから、熊本を訪れる多くの観光客が足を運ぶ人気のスポットです。
2016年の熊本地震の影響で、全線運休となるも3カ月後には中松〜高森間で運行を再開。徐々に復興を果たすなど、熊本の災害復興におけるシンボルのような役割を果たしているのだとか。

高千穂あまてらす鉄道/宮崎県高千穂町

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宮崎県高千穂町の高千穂駅から、高千穂鉄橋を結ぶ「高千穂あまてらす鉄道」は、観光向けの保存鉄道。台風の影響で廃線になってしまった、旧高千穂鉄道の線路を30人乗りの「グランド・スーパーカート」が走ります。

完全オープンエアーの「スーパーカート」から望む景観は迫力満点。トンネル内のイルミネーションや、シャボン玉などエンターテイメント性に富んだ演出も、人気を集める理由のひとつとなっています。

都心ではなかなか見ることのない「トロッコ列車」。自然を楽しみながらの旅は、これ以上ないほど贅沢な体験になるかも。その土地特有の風景を楽しみながら、トロッコ列車でのんびり、ゆったりと各地を巡ってみてはいかがでしょうか。

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  • ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。

本業は某百貨店などのグルメ系イベント企画。日本全国をめぐりすぎて詳しくなってしまったため、紙・Webなど幅広くグルメ・旅行ライターをやっています。

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