その美しさ、アート界の宝。日本、世界の「モネの池」をめぐる

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2019/07/17

近年、インターネットの進化により一昔とは全く違った情報化時代になりました。WebサイトやSNSが情報の発信源となり、さまざまな話題に簡単にアクセスできるようになり、意外な盛り上がりに発展することも多々あります。

岐阜県の「モネの池」も、そのひとつです。2015年に、岐阜県関市板取の根道神社にあるただの貯水池が、フランスの画家であるクロード・モネの絵画のようだと話題になり、観光客が多く訪れ「モネの池」として名所になったのです。

しかし、「モネの池」と呼ばれるスポットはここだけではありません。そこで今回は、世界各地から美しい「モネの池」をご紹介します。

印象派を代表するフランスの画家クロード・モネ

フランス画家クロード・モネ image by:Shutterstock.com

話題の中心であるフランスの画家クロード・モネ(以下、モネ)とは、いったいどういった人物だったのでしょうか。

モネは1840年にフランスのパリで生まれ、1926年に同国のジヴェルニーで86歳で没した、印象派を代表する画家です。

睡蓮シリーズ image by:Shutterstock.com

「自然に対して自分が認識した感覚を表現する」という姿勢を貫き、「睡蓮」シリーズや「印象」シリーズなどの風景画が有名ですね。

パリの「オーランジェリー美術館」には、この「睡蓮」シリーズが展示されています。

image by:Shutterstock.com

この「睡蓮」に似ていると話題になったのが、岐阜県の「モネの池」です。では、さっそく岐阜から世界まで、さまざまな「モネの池」をご紹介していきます。

根道神社の脇にある池/日本・岐阜県

image by:Shutterstock.com

前述したように、岐阜県関市板取の根道神社にある名前もないただの貯水池が「モネの絵に似ている」と話題になったのは2015年のことでした。


つまり、「モネの池」とは通称で、正式には「根道神社の池」あるいは単に「」というのが正しいのです。

ただ、実際にその美しさは本物で、透明度の高い水や美しい水中花やニシキゴイが泳ぐさまは、まさにモネの「睡蓮」を彷彿とさせます。

インターネットだけではなく、TVや新聞でも取り上げられ、いまではすっかり観光名所となっています。

北川村 モネの庭 マルモッタン/日本・高知県

image by:PIXTA

高知県安芸郡北川村にある庭園である「北川村 モネの庭 マルモッタン」は、モネが晩年暮らしたフランスのジヴェルニーの「モネの庭」を再現したものです。

フランスにある「モネの庭」の顧問であるジルベール・ヴァエ氏の指導のもとに造られています。

同所はモネの作品群をもとにした「光の庭」、「花の庭」、「水の庭」の3つのテーマに分かれた庭園からなっています。


クロード・モネの邸宅と庭園/フランス

image by:Shutterstock.com

モネの母国であるフランスの「モネの池」は、モネが暮らしたパリの郊外にある「クロード・モネの邸宅と庭園」にあります。

同所は毎年4~10月末にかけて一般公開されており、世界中から多くのモネファンが訪れます。

image by:Shutterstock.com

同所にある「水の庭」は日本を意識して作られており、睡蓮が美しいことこの上ありません。モネ自身は「この庭が自分の最高傑作」と周囲にいっていたらしく、その言葉通りの美しさを誇ります。

Bennetts Water Gardens/イギリス・ドーセット

image by:[CC BY-SA 3.0],viaWikimedia Commons

イギリスの南部、ドーセット州にある自然公園「Bennetts Water Gardens」の「モネの庭」では美しい睡蓮が見られます。

そしてこの睡蓮はなんと、モネ自身が睡蓮の種を購入した種苗場から購入したものなのです。できる限りモネに近づいた、まさに「モネの池」の名にふさわしいスポットです。

モネは、自然をこよなく愛する画家でした。そして、睡蓮を好んだことや浮世絵に多大な影響を受けたことなど、日本とも縁の深い画家です。

この機会に、そのモネの世界を堪能してみてはいかがでしょうか。

  • image by:Shutterstock.com
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高校卒業から100カ国近くを旅した元バックパッカー。関西の編集プロダクションを経てフリーに。現在はタイを拠点にフリーの編集・ライターをしています。みんな、旅に出よう!

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