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語り継ぐべき負の遺産。「アウシュヴィッツ」見学ツアー体験記

Haru
2019/09/11

20世紀最大の悲劇といわれるナチスドイツによるユダヤ人大量ぎゃく殺。その中心が「アウシュヴィッツ・ビルケナウ強制収容所」(以下アウシュヴィッツ)です。ここでは、約110万人ものユダヤ人がぎゃく殺されました。

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同じ過ちを決して起こさないよう、1979年に世界遺産に登録されたアウシュヴィッツ。「負の遺産」として、ポーランドを代表する観光スポットの1つとされています。今回は、この地をめぐる見学ツアーについて紹介します。

負の歴史をきちんと学べる現地の見学ツアーへ

image by:Dmitrii Iarusov / Shutterstock.com

アウシュヴィッツの入場自体は無料ですが、現地では公認ガイドによる同行のツアーに参加するのが一般的です(ガイド代は有料、時間帯によってガイド無し入場も可)。

予約は公式ウェブサイトから可能。予約時はアカウントを作成し、訪問日、訪問時間などを入力します。基本的にポーランド語、英語、ヨーロッパ諸国の言語によるツアーですが、日本人公認ガイドのツアーもあります。ただし人気なため、事前予約は必須。筆者は日本語ツアーが取れなかったため、英語ツアーで参加しました。

見学ツアーでめぐる場所

アウシュヴィッツ内で見学できる施設はゲート、バラック、死の壁、集団絞首台、鉄条網、ガス室、ビルケナウの主に7カ所。所要時間はおよそ約3時間です。

1. ゲート

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まず最初に案内されるのがゲートです。ゲートの看板には「ARBEIT MACHT FREI(働けば自由になる)」の一文が掲げられております。しかし、収容者たちはここから出られることもなく、命が尽きるまで働かされたのです。

2. バラック

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収容者の住居となっていたレンガ造りの建物です。収容者はこのバラックに押し込められ、毎日10時間もの強制労働を強いられました。

彼らはまともな食事を与えられずに餓死するか、不衛生な環境下で伝染病にかかり死ぬか、労働に耐えられない者はガス室に送られて殺されたといいます。

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バラックには多くの展示物があり、そのどれも生々しく背筋が凍る思いです。実際に収容者のぎゃく殺に使用されたチクロンBも展示されています。5kgで1,500人を殺傷してしまう、恐ろしい毒薬です。


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収容者たちの財産が入った鞄です。どの鞄にも名前が書いてあるのは、あたかも最後は元に戻ってくると思わせるためでしたが、実際はなかの財産はすべて没収されました。

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収容者たちの靴です。V・E・フランクル著の「夜と霧」のワンシーンを思い出します。収容者たちは、飢餓浮腫で足が腫れ靴からはみ出てしまい、さらにそこから雪や水が入り凍傷になりました。生きている者は、死んだ者が持っていたよりよい靴に履き替えていたといいます。

現在は都内の旅行会社で働きつつ、週末をからめた弾丸トラベラーとして世界各国を旅するアラサー女子

語り継ぐべき負の遺産。「アウシュヴィッツ」見学ツアー体験記
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