日本のドラッグストア大好き外国人が「即買い」するものランキング
訪日外国人客(インバウンド)の増加は右肩上がり。日本各地で外国人の姿を見かけることも珍しくなくなってきましたね。
日本政府環観光局(JNTO)の調査によると、2019年4月の訪日外国人数は前年同月比0.9%増で、約292万7,000人。単月としては過去最高を記録しました。
日本の経済に絶大な影響を与えている訪日外国人ですが、消費動向やトレンドも少しずつ変化しているようです。
中国人観光客が日本で消費する額は、約4,021億円
観光庁が2019年4月17日に発表した「1-3月期 訪日外国人消費動向調査」によると、旅行消費額が最も高かったのは中国で、その額はなんと約4,021億円。国別でも全体のおよそ3分の1(36.0%)を占めています。
続いて台湾が約1,501億円(13.4%)、韓国が約1,479億円(13.2%)、香港が約807億円(7.2%)となっていました。
この4カ国から訪れている方の多くは、主に宿泊、飲食、娯楽・サービス、買い物などに消費しているのですが、なかでも注目したいのが買い物代です。
買い物代に使用している金額は、中国が約2,027億円、台湾が約569億円、韓国が約369億円、香港が約253億円。この消費額を見ても、圧倒的に中国人観光客は買い物に使う金額が多いということが分かりますね。
国内の約10倍。買い物場所として定番になったドラッグストア
しかし、データマーケティングを行なっている「株式会社True Data」が発表した全国ドラッグストアの2019年3月のインバウンド消費動向調査によると、1店舗あたりの購買件数は、前年同月比で77.3%という減少傾向にありました。
やはり2019年1月に中国で電子商取引(EC法)という、商品の転売を規制する法律が施行された影響が尾を引いているのかもしれませんね。
ただ、1レシートあたりの購買単価は16,501円と、前年同月比よりも上昇しており、国内と比べると約10倍を記録しました。
ではいったいどんなアイテムが人気を集めているのでしょう?さっそく前回に引き続き、ドラッグストアで外国人からラブコールを集める人気商品をご紹介していきます!
第30位 キュレル 乳液 120ml/花王(前月圏外)
30位には、前月圏外だった「キュレル 乳液 120ml」(花王)がランクインしました。
薬用保湿乳液で、肌本来のセラミドの働きを補い、潤いを与えます。しっとりと肌になじみやすい使い心地が人気を集めているのですね。
第26位 サカムケア 10g/小林製薬(前月24位)
26位は、外用殺菌消毒薬「サカムケア 10g」(小林製薬)でしたが、前月の24位からランクダウンという結果になりました。
同商品は中国では神薬として親しまれているおなじみの商品。ハケが付いているため塗りやすく、透明で目立たないためとても使いやすいアイテムです。
第19位 PITTA MASK GRAY 3枚/アラクス(前月12位)
国内外で話題の「PITTA MASK GRAY 3枚」(アラクス)も残念ながら前月の12位から19位にランクダウンしました。
韓国では人気の高いマスク。このマスクは花粉、かぜ、ホコリなどのためのものですが、どうやら韓国ではファッション用に多く使われているようです。
第13位 ロイヒつぼ膏 RT156 156枚/ニチバン(前月11位)
13位には、外用鎮痛・消炎薬の「ロイヒつぼ膏 RT156 156枚」(ニチバン)が前月の11位からランクダウンしました。
こちらのパッケージは中国人にとって「めでたい」「縁起の良い」というイメージがあるのだとか。
ニチバンの同シリーズは枚数違いのタイプが20位にもランクインしており、安定した人気を誇っていることが分かりますね。
続いては2019年3月に最も売れたアイテムのTOP10をご紹介します!