なぜ「もう行きたくない」と思うのか?癖が強い国「インド」へ行く前に知っておくべき基本
インドの気になる衛生面は?

先程物価の項目でも少しお話をしましたが、インドは入るお店や宿泊先をきちんと選ばないと衛生面に全く気を配られていない場所も多くあります。
食事も宿泊先も衛生的であるのが当たり前な私たち日本人にとってはかなり大きなカルチャーショックになるでしょう。水道水は絶対に飲んではいけませんし、レストランで出される水、氷なども手を付けない方が無難です。生野菜も注意が必要です。

トイレ事情も知っておきましょう。インドのトイレには基本的にトイレットペーパーがありません。最近はホテルや観光地には置かれるようになりましたが、街中の食堂やレストランではないと思っておきましょう。
インドの人々は紙を使わず、置かれている水で洗い流すのが普通。水を使うのでトイレは水浸しが普通です。最初はびっくりしますが、これも異国の文化と思って準備をして行きましょう。
インドの宗教は?

インドで宗教は生活に密着しています。インド国内で一番信仰されているのはヒンドゥー教。国民の80%がヒンドゥー教徒で、その他はキリスト教やイスラム教などが信仰されています。
ヒンドゥー教は独自の身分制度を持っている宗教です。今はヒンドゥー教の身分差別は法律で禁止されましたが、それでも地方によっては根深く残っているところも。個人の考え方によるものなので、完全になくしてしまうのにはまだ時間がかかるのでしょう。
若者の間ではヒンズー教徒であってもこのカースト制をよく知らない層も出てきています。実はこのカースト制について訊ねることはタブーとされています。日本語を話すインドの人に出会ったとしても、絶対に訊ねないようにしましょう。
インドの治安はよい?悪い?

初めてのインド旅行で気になるのは治安ですよね。インドの治安は正直にお話するととてもよいとは言えません。ぼったくりやスリなど持ち物を狙った犯罪はとても多いです。
特に一番多いのはインドに到着してすぐの空港を出てすぐの場所、駅などです。声をかけてくるインド人はかなり多いのですが、自分が荷物を多く持っている時などは特に気をつけておきましょう。
女性の一人旅の場合はもっと注意が必要です。必ずロングスカートやパンツなどの脚が出ない、暑い季節でもできれば長袖で肌の見えない服装をチョイスしましょう。宗教施設への観光の場合も肌が見えてはいけませんし、インドでは女性が露出することはありません。相手国のルールに従うようにしましょう。
インドの気候とベストシーズンは?

どこを訪れても、いつの季節に訪れても高温多湿で蒸し暑いイメージのあるインドですが、実は訪れる地方によって気候が異なっています。どの地方も雨季と乾季、そして暑季に分かれていますが、気温の差がかなりあるのでインド国内を移動する時には注意が必要です。
初めてのインド旅行の中心となるインド北部、デリーの周辺はは雨季である6月〜9月にかけては最高気温が40度近くにまで上昇することも。この時期の最低気温は25度くらいなので日本の真夏のような状態が4カ月ほど続きます。
一番気温の下がる乾季は最高気温が20前後、最低気温は10度以下になることもあります。一番寒い時期は12月〜1月にかけてです。真夏のインドは暑すぎるので、ベストシーズンは12月〜3月の乾季の中でも特に涼しい時期です。