京都で幻の海洋グルメ・サメ料理、ゲンゲ、干しなまこ、カメノテを味わう
舞鶴の干しなまこ
見た目はちょっと怖い…。でも、実は高級食材!
コリコリとした食感がクセになるなまこ。少しグロテスクな見た目のため、食べたことがないという方もいるのではないでしょうか。
古事記にもその名前が登場するなまこは、日本では生食用として珍重されてきました。お隣の中国では高級食材とされ、薬膳料理などに用いられているのだとか。
低カロリーに加えて高タンパク質で、コラーゲンやミネラルも豊富な干しなまこは、健康や美容にも良いとされています。
「干しなまこを、丹後とり貝などと並ぶ街の名物に」と力を入れているのが、海の京都・舞鶴市。市内にある京都大学舞鶴水産実験所では数年前からナマコの研究が始まり、2018年には市内で初の「舞鶴ナマコシンポジウム」が開かれました。
また、2017年からは干しなまこ料理を提供してくれるお店を募り、舞鶴市を訪れた観光客が気軽に干しなまこを食べられる機会を後押ししています。(2019年8月現在、市内の3店舗で提供)
現在、舞鶴市内の3店舗で干しなまこ料理を楽しめるのですが、JR西舞鶴駅から徒歩2分、商店街の入口にあるシックな佇まいが印象的な『舞鶴魚料理 魚源(ととげん)』さんもその1つ。
こちらは、オーナーが経営する鮮魚店から仕入れた、目利きの魚を使った料理が大人気のお店。舞鶴漁港で水揚げされた新鮮なお造りの盛り合わせをはじめ、料理人の熟練した技が冴える天ぷら、上品な味わいの日本料理などを、コースはもちろん一品料理や気軽なランチでも堪能。
舞鶴ではなかなか手に入らない希少な銘柄の日本酒も数多く取り揃えていることから、日本酒ファンも多く詰めかけているそうです!
こちらで提供している「なまこ御膳」は、その名の通り、ほとんどのメニューに干しなまこを使った贅沢なメニューです。
水につけたりお湯でゆがいたりなどの下ごしらえを1週間かけて行うことで、元の大きさから何倍にもふくらむのだとか。いざ食べてみると、驚くほどのプルプルとした食感が特徴的
。匂いもなく食べやすいので、「実はナマコを食べたことない」という方もきっとクセになるはずです!
マグロやイカ、イクラなどと一緒に干しなまこをちらした「海鮮なまこちらし」。
干しなまこのほか、大ぶりな海老や万願寺唐辛子など季節の野菜を使った天ぷら
なまこと鶏肉、キャベツを味噌味で炒めた鉄板焼き。
茶碗蒸しにも干しなまこが!
品数も豊富でボリュームも満点のなまこ御膳!ぜひ一度、味わってみてはいかがでしょうか?
■■information■■
■舞鶴市産業振興部水産課(干しなまこに関する問い合わせ)
京都府舞鶴市字北吸1044番地
TEL:0773-66-1020
■舞鶴魚料理 魚源
京都府舞鶴市引土263-18
TEL:0773-77-5534
営業時間:11:00~14:00、17:00~23:00(飲食LO22:00、ドリンクLO22:30)
駐車場あり(店舗北側に3台、南側に4台)
定休日:無休
https://totogen-maizuru.owst.jp/
他にもある!不思議な京都の海洋グルメ
ゲンゲ
ヌルヌルとした分厚いゼラチン質に覆われたゲンゲも、京都・丹後の海で獲れる珍しい魚のひとつ。舞鶴では、ミズウオなどとも呼ばれています。
普段は、海の底に生息していることから、底引き網漁で獲るのだそう。身は淡泊な白身で脂がのっているのが特徴。
みそ汁や天ぷら、唐揚げのほか、冬は鍋料理でも食べられているとのこと。また、体を覆うゼラチン質にはコラーゲンが含まれており、美容にも効果が期待できそう!
カメノテ
磯の割れ目などに張りついているカメノテも、実は食べられるんです!貝のように見えますが、実はエビやカニなどと同じ仲間。茹でれば磯の風味が漂う珍味として、お酒のアテにぴったりです。
ただ、漁に手間がかかるなどの理由から、今では市場で見かけることがほとんどないそうです。もし目にしたら一度は食べてみたい食材ですね!
以上、京都・幻の海洋グルメ4品をご紹介しました。幻というだけあっていつでも食べられるわけではありませんが、もしスーパーや飲食店で見かけたら一度はチャレンジしたいところです。
夏もそろそろ終わりを迎え、過ごしやすくなる時期が訪れます。海の京都へ足を運んで、幻の海洋グルメを探す旅をするのはいかがでしょう?
- source:KYOTO SIDE
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