都内に発見。日本で唯一、地下25mの下水管を自由に見学できる場所
地下2階には個性的過ぎるモニュメントが!
下水道管内に入る体験を終えたら、上階の見学です。地下階の各階層には、それぞれ展示室や講座室(学習室)などがあります。各階層には、エレベーターで移動する事もできますが、階段で移動すると、面白い物を見る事もできます。
「小平ふれあい下水道館」の階段ホールには、1階の床から地下5階まで、その土地の実際の地層を復元した柱状の展示物があるのです。単に土を再現しているのでは無く、深さによってその土質に違いがあり、その地層の歴史などの説明も付されていて、そこだけ見ても勉強になると感じました。
地下4階は、特別展示室です。この日は、マンホールの蓋の拓本が展示されていました。拓本とは、凹凸のある文字や模様を紙や布などに正確に写し取る方法、あるいは写し取った紙や布のことをいいます。
身近なところでいうと版画のようなものです。このほか、常設として、江戸時代から明治時代までの下水道の様子などを知ることができるようになっています。
地下3階は、昔の井戸や、小平市の上水、下水の様子などについての資料が展示されています。また、武蔵野台地で良く見られたという、うずまき状の搬水道を持つ井戸「まいまいず井戸」の模型なども展示されています。
地下2階は、なかなか個性的なモニュメントが飾られています。展示資料としては、地下4階と通じる部分がありますが、模型と映像、音声を組み合わせたマジックビジョンやパネルなどを用いて、江戸時代から現代までの下水処理の仕組みなどが詳しく解説されています。
地下1階は、講座室で、微生物の観察や体験学習など、さまざまなワークショップに使われる部屋になっています。資料として、汚水などに生息する生物のアクリル標本なども置いてあります。
1階は、エントランスホールです。受付があり、ディスプレイには、清流をイメージした映像が流れていると共に、実際に、清流に生息する魚も展示されています。受付では、コレクターも多い、マンホールカードを貰うことができます。
2階は、来館者の休憩スペース兼、水に関する資料を揃えたミニ図書館、および事務所となっています。また、建物外には、武蔵野の湿地滞や小川を再現した水場や、下水道を掘削する機械(シールドマシン)のモニュメントなども設置されています。
地中深くに埋設されている実際の下水道管に足を踏み入れる機会は、そうそう無いと思います。見学スペースの前後は闇に閉ざされた巨大なトンネルです。ちょっとした非日常のドキドキ感を味わう事ができると思いますので、是非一度、体験してみてください。
- 小平市ふれあい下水道館
- 小平市上水本町1-25-31
- 042-326-7411
- 無料
- 休館日:月曜日(月曜日が休日・祝日の場合は、休日明けの平日)、年末年始(12月27日から1月5日まで)
- 10:00〜16:00
- 公式サイト
- image by:梅原慎治
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