森に現れるメリーゴーラウンド。ファンタジックすぎる山梨県「萌木の村」
山梨県から長野県にまたがり、南北に細長い連邦を描くのが「八ヶ岳」。登山愛好家にとっては本格的な登山ルートが点在する絶好のスポットであり、またトレッキングやキャンプを楽しむにも最高の場所です。
周辺には蓼科、野辺山、清里などの高原が広がり別荘地やリゾート地としても親しまれているのは、みなさんご存じのとおり。
そこで今回は、東京から気軽に行けるドライブスポットとして年間を通して人気のエリアから、八ヶ岳の立ち寄りスポットとして真っ先におすすめしたい「萌木の村」をご紹介したいと思います。
自然よりも自然らしい「理想の庭」へようこそ!
「萌木の村」は、八ヶ岳南麓清里に広がる通称“おさんぽ村”です。3万3000平方メートルの広大な敷地にカフェやレストラン、雑貨屋などのショップが点在し、一角にはホテルまで併設され、敷地内でひととおとりのことが完結できるようデザインされています。
村全体がまるでイギリスの片田舎を訪れたような雰囲気に包まれるのが魅力で、どう切り取っても本当にフォトジェニックなんです!
そんな萌木の村の主役となるのが、いまをときめくガーデンデザイナー、ポース・スミザー氏によってデザインされたナチュラルガーデン。
エントランスに始まり、村に一歩足を踏み入れると敷地内に伸びる沿道に沿って花々やグリーンがひしめき合う美しい庭が、どこまでも広がります。
さり気なく配置された植物たちはまるで最初からそこに自生していたかのような自然のあり方が美しく、見ごろを迎えた花々がそれは見事!
このナチュラルガーデンは、しばしば“自然よりも自然な理想の庭”と称されますが、長年八ヶ岳で植物の研究を続けるスミザー氏だからこそ造ることができた庭だといえます。
単に完璧な美しさや庭としての完成度を求めた空間ではなく、四季折々に植物たちの生命が躍動する庭には、鳥や蝶をはじめとしたさまざまな虫や動物たちが訪れ、自然本来のエネルギーが濃厚に満ちあふれます。
八ヶ岳に生息する四季の花々はもちろん、見向きもされなかった日本の草木たちに光を当て、農薬や化学肥料は一切使わず、植物たちが互いの力でそれぞれの美しさやしなやかさを存分に発揮する森が創りあげられているのですから、それは一言でいうなら本当にミラクルなのです!
静かな森を進むと、目の前にファンタジックなメリーゴーラウンドが!