日帰りひとり旅にも。薩摩の小京都「知覧」でめぐる歴史散歩

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2021/09/15

鹿児島県の「知覧」といえば、太平洋戦争時の特攻隊出撃の地としても知られた場所です。ドラマや映画でも多くとりあげられていますが、実は薩摩の「小京都」と呼ばれていることをご存じでしたか?

今回は、新型コロナウイルス収束後にぜひとも行きたい、歴史めぐりを体験できる知覧の魅力をご案内します。

※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウィルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。

知覧の人気観光スポット3選

知覧武家屋敷庭園

image by:photoAC

知覧武家屋敷」は知覧を代表する観光スポット。国の重要伝統的建造物郡保存地区に指定された7庭園は、国の名勝にも指定されています。のどかな雰囲気漂う武家屋敷通りは、薩摩の小京都ともいわれるほど。

7つの庭園は江戸時代中期に造られたもので、武家屋敷通りを散策しながら見学すると、江戸時代にタイムスリップしたような感覚を味わえます。

image by:Haru

入り口のところに、武家屋敷庭園全体の案内図があります。通りは1本道で、左右に庭園が点々と現れるので、一つずつ見ていってみましょう。

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どれも素晴らしい庭園ばかりです。庭園のある民家の軒先で休めるところもあり、ゆっくり庭園を見ているととても心が落ち着きます。ただし、実際暮らしている家もあるので、見学の際はご注意ください。

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四季折々で違う表情を見せてくれるので、各四季に訪れてみると、違った印象を持てるでしょう。春には桜を見ることもできます。

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この地区内は石垣で屋敷が区切られ、沖縄によく見られる「石敢當(魔よけの石碑)」や、入口には屋敷内が見えないように「屏風岩(沖縄のヒンプン)」があります。かつて知覧の港が江戸時代に琉球貿易の拠点であったことから、武家屋敷も琉球文化の影響を色濃く残しているのですね。


薩摩英国館

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続いては、真っ赤なロンドンバスが目を引く「薩摩英国館」。こちらはイギリスとの関わりにスポットを当てて、英国側から見た薩摩の幕末史を紹介する歴史資料館です。

ミュージアムショップでは、イギリス直輸入の雑貨や紅茶等も販売されています。天気の良い日はガーデンでお茶も楽しめます。インスタ映えすること間違いなしです。

知覧特攻平和会館

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太平洋戦争末期、知覧に陸軍の特攻基地が置かれ、ここから若い戦士たちが南に飛び立ちました。この「知覧特攻平和会館」には、陸軍特攻隊員の遺影や遺品など当時を知る貴重な資料を展示。

特攻隊員と愛する人との悲恋の話も展示されており、戦争の悲惨さを否が応でも感じさせられます。それと同時に平和の大切さを学ぶことができるスポットです。

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外には、実際の飛行機が展示されています。実際にこういった飛行機で突撃をしに行ったのかと思うと、そのときの光景が目に浮かぶようです。

おすすめの「知覧」へのアクセス

知覧は鹿児島県の南薩摩エリアに位置しています。鹿児島中央駅から、もしくは指宿駅から路線バスが出ているので、これに乗るのが一番安くて便利です。

また、名湯「指宿温泉」で1泊したあと、鹿児島中央へ移動する途中に立ち寄る旅程に組み込むのもおすすめ。電車で行く場合は、指宿枕崎線で坂之上駅または喜入駅で下車し、そこからはバスかタクシーを利用します。

知覧グルメも試してみよう!

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知覧といえば「知覧茶」がとても有名です。なかには知覧茶を使ったグルメを味わえるカフェも増えており、知覧茶スイーツが大人気。

また、「知覧特攻平和会館」の前にある平和公園内には物産館があり、知覧を含んだ南九州市の特産品やお土産を数多くそろえています。知覧茶やサツマイモを利用した商品が多いので、お土産におすすめです。

知覧はそんなに大きな地域ではないので、大体のところは歩きながら散策ができます。少し離れた場所でも、路線バスも通っているので苦になりません。

歴史をひしひしと感じることができるのが知覧の特徴なので、理解を深め、長閑な街並みをゆっくり散策してみてください。

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現在は都内の旅行会社で働きつつ、週末をからめた弾丸トラベラーとして世界各国を旅するアラサー女子。

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