宮沢賢治の童話の世界へ。岩手県の理想郷「イーハトーブ」をめぐる旅
リアル「注文の多い料理店」も!
「宮沢賢治記念館」の駐車場のちょうど反対側に、『注文の多い料理店』に登場する「山猫軒」があります。
物語の世界を忠実に再現した店内には、作中で出てくるクリームや塩が置いてあったり、有名な「どなたもどうかお入り下さい。決してご遠慮はいりません」の札があったりと、忠実に再現されています。
店内では岩手の特産品を使った料理が食べられます。ぜひ一休みするときは訪れてみてくださいね。
- 山猫軒
- 岩手県花巻市矢沢3-161-33
- 定休日:年末年始
- 9:00~17:00(L.O.16:30)
- 公式サイト
「宮沢賢治イーハトーブ館」でアニメに触れる
続いては「宮沢賢治イーハトーブ館」です。ここはシアターや喫茶店、ショップや図書館が入っていて、シアターでは宮沢賢治のアニメ作品を無料で視聴できます。
約20分前後の作品が数種類流れるので、お時間のある方は全て見てみるのもいいかもしれませんね。
館内のショップには書籍やグッズが沢山並んでいるのですが、他のお土産ショップとは違い、ここは映像作品・アニメ化作品を多く取り扱っています。書籍や絵本は記念館にも売っていましたが、映像作品を買うならここがおすすめ。
- 宮沢賢治イーハトーブ館
- 岩手県花巻市高松1-1-1
- 無料
- 休館日: 12月28日〜1月1日
- 8:30〜17:00(16:30までの入館)
- 公式サイト
最後は花巻駅近くで壁画に思いを寄せる
最後に花巻駅前通りに夜だけ浮かび上がる壁画をご紹介します。ここは「未来都市銀河地球鉄道」というタイトルの壁画で、日中はただの白い壁なのですが、夜になると特殊塗料により宇宙が浮かび上がります。
物語のなかに登場する検札シーンで死に向かうカムパネルラは、行き先の決まった切符を持っていますが、現世に戻ってくるジョバンニの切符は、どこまでも行ける素晴らしい切符だと表現されています。
銀河鉄道の旅は、未来がある限り終わらない。そんなイメージを作者も描いていたのかもしれません。
このように岩手県にはたくさんの宮沢賢治ゆかりの地があります。ほかにも賢治の過ごした家「羅須地人会館」や、注文の多い料理店を発行した出版社「光原社」などなど、あげればキリがないほど。
その一つひとつが童話と岩手を結ぶ貴重な場所です。皆さんも岩手県を訪れた際は、宮沢賢治の記憶を辿ってみてはいかがでしょうか。
- image by:Haru
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